B1. Windows XPを大容量HDDへコピー

(2006- 2- 5初版)   2012- 5-31更新

 現在の運用方法
 BUFFALOの外付けUSB2.0接続HDDに付属のソフトAcronis True Image LEを入手してからパーティション単位で簡単にWinXPパーティションの圧縮保存・復元ができるようになったため下記のような面倒な手順を全く実行していません。
(注) Acronis True Image LEはASUS P4C800 のマザーボードの場合は問題なく動いたが、2009年4月にマザーボードをASUS P5Q に変えてからマザーボードのハードウェアの違いから動かなくなった。 このためより新しい製品版のAcronis True Image Home 11を購入してメインマシンに使っています。
 ハードウェアが古いノートPC、サブマシンについてはAcronis True Image LEのアップデート版を入手して使い続けています。
1. HDDのパーティションをツールソフトを使って丸ごとコピーする方法
 最も簡単な方法は2.項で紹介しているITAYAさんのページにも書かれているが、Drive Imageなどのツールを使う方法です。 私の場合はBuffaloの外付けUSB HDDについてきたAcronis True ImageLE版でやってみました。 実に簡単にパーティション単位またはHDD丸ごとのバックアップイメージが作れてしまいます。
但し、別のHDDへのシステム移行などでバックアップ イメージを復元して動かすにはMBRデータについての考慮が必要です。(MBRについてはネットで検索すると沢山出てきます) HDDバックアップ用のソフトもいろいろありますので手持ちのソフトがあれば購入する必要はないでしょう。(説明書やヘルプをよく読むだけ)
 別のHDDへシステムコピーしてから起動時に「ようこそ」画面になる前で止まってしまうので説明書をよく読んでみたら、パーティション保存の場合にはMBRのデータが作られずに復元されていないことが分かった。 WinMeの起動ディスクを使って FDISK /MBR をやってMBRを再編集させたら正常に起動した。
(注) Acronis True ImageLE版はバックアップしたイメージを起動ディスクを使って復元する場合に内臓HDDとCD/DVDに限られる制限があり(ドライバが入っていない)、製品版ではこれらの制限がなくなっています。
今回は、外付けUSB HDDを最初からつないでAcronis True ImageLEのソフト読込みの途中から電源を入れてAcronis True ImageLE版起動用CDで立ち上げるとUSB HDDを認識した。
(Acronis True ImageLEのより新しいバージョンでは外付けUSB HDDが問題なく使えます)
(注1) 最初にB1.2項の方法で実施し、その後に外付けUSB接続のHDDを購入して付属ソフトのAcronis
     True ImageLE版を入手してB1.1項を実行しました。
(注2) 2010- 1- 5にAcronis True Image Homeでディスク ユーティリティのハードディスクのクローン作成機能を使ったらMBRコピーも同時にやってくれHDD交換が非常に楽にできた。(システム復元領域の再設定が必要)
     
B15. デスクトップPCのHDD交換
 
2. HDDのパーティションをツールソフトを使わずに丸ごとコピーする方法
1) Win XPをコピーできるか
 今まで120GBのHDDで写真データの整理に使ってきたが、古い保存用のデータが増えてきて今年度の処理にぎりぎりな状況になってきた。 HDDの容量追加か、外付けHDDで対応するかを考えていたがFAT32のCドライブがHPデータ作成中に頻繁にDiskeeper8のデフラグが行われているのが気になってきた。 HDD交換対応でクラスタサイズとNTFSの効率を試してみようとCドライブとDドライブのパーティションをNTFSへコンバートしたらクラスタサイズが512バイトになり動きが少し遅くなってしまった。(FAT32の場合よりクラスタサイズが小さいためにI/O回数が増えるので当然。 個人使用のパソコンならFAT32で使う方が起動が早い)
 PCの動きを良くするためにHDDのクラスタサイズを大きくするにはHDDをコピーして入れ替えるしかない。
 この時にOSごとコピー出来ればOSやアプリケーションソフトを再インストールしなくて済む。 Win XPをコピーできると書かれていたITAYAさんのサイトがあったので再度確認してトライする。
 http://www.geocities.jp/itaya_ys/TIPS/TIPS005.html
http://www.geocities.jp/itaya_ys/ の真ん中のフレームの最初のTIPSページの中の1つ)
 ITAYAさんのサイトはgeocitiesサービス終了によりサイト移動。 http://itaya.corso-b.net/TIPS/
 手持ちのパラレルATAの120GB HDDがあったのでやってみるとレジストリの保存関係の処理をまともにやらなかったためにOS(Win XP)が起動するが設定ほか目茶苦茶でまともな動きにならなかった。 掲示板に相談の書き込みをしたらファイルコピー可能な条件()とレジストリのバックアップ方法のマイクロソフトのページ(http://support.microsoft.com/kb/320820/)を紹介頂いた。 レジストリのバックアップ関係の処理手順が書かれていたことと違っていた所があったが何とかやれそうな見込みが出てきた。 動きの悪いPCの動きを良くするにはHDDを交換するのが手っ取り早いので秋葉原へ行ってシリアルATA 160GBのHDDを買ってきた。(現用HDDはシリアルATA 120GB、160GB HDDは同じメーカーのもので当初購入したかったもの現在は製造中止)
)フォルダをプライベートにしたり、暗号化していた場合はコピーできないとのこと。
2) データなどのコピー
a)
パーティションの設定
 最初に迷ったのはパーティション設定で120GBのHDDを設定した時に問題があったことを思い出した。
 マイクロソフトのサポートオンライン http://support.microsoft.com/default.aspx 「FDISK」で検索すると出てくる情報の中で100GB超、128GB超の問題、NTFSとの関係、non-DOSパーティション削除などの項目が関係。
 Win XPのCDでパーティション設定が出来るかとやってみたら(BIOS設定をCD起動に変更して起動)、NTFSパーティションを1つ作っただけでインストールに入ろうとする。 残りのパーティションも設定しないといけないのでWin Meの起動ディスクに入れたFDISKで設定をする。(新しいFDISK?で100GB以上の場合は最後の桁を表示しないような表示のようだった)
 100GB以下になるまでは「%指定」で行うが14GB(C)、14GB(D)、14GB(E)、残り(F)で設定した。 Fドライブは111GBになり今までの60GBから約50GB増えた。
 (注)Win XP起動後に[管理ツール]-[コンピュータの管理]の中のディスクの管理でパーティション作成他が可能。
b) フォーマット  (実際の作業はこの時点でやっても良いし、Win XPのコピー前でも良い)
 フォーマットはWin XPで行いファイルシステムをNTFSでクラスタサイズは標準の4KBとした。(Win XP上のフォーマットではクラスタサイズが512、1024、2048、4096バイトの選択が可能)() クラスタサイズが大きいとファイルシステムに必要なクラスタ数が少なくなり管理用スペースも少なくなる。(クラスタ毎に情報を持つので小さなクラスタサイズで大きなファイルが多いと管理用の部分が増える、FAT32の場合はクラスタサイズの最小が4KB)
) 管理ツールでフォーマットする場合はNTFSで標準の4KB以外の8K、16K、32K、64Kも選択可能だが圧縮ファイルなどはできない。
(関連事項) クラスタギャップ:ネット検索で出てきます) クラスタサイズが大きいと未使用領域が増える。
        クラスタギャップが問題になるのはFAT32の場合でNTFSの場合は標準が4KBクラスタなのでFAT32の場合よりも効率が良く、ほとんどの場合でNTFSの方がディスク占有領域が小さくなります。
c) データ領域のコピー(D、E,F領域) (Win XPのコピー後にやっても良い)
 大量の写真データなどのデータ領域(パーティション)はxcopyで、別のパーティションに入れていた写真データ等のパーティション移動はエクスプローラのフォルダ指定でコピーした。 写真データのフォルダはファイル数とフォルダ数、サイズを比較して確認したがキチンとコピーされていた。(クラスタサイズがFAT32の場合よりも小さいので表示されるHDD領域サイズは小さくなるがNTFS管理用領域も増えているので実際はあまり違っていないように思える)
3) Win XPのコピー
a)
レジストリのバックアップ http://support.microsoft.com/kb/320820/
 Win XP Home editionにはバックアップ ユーティリティは標準ではインストールされないでOSのCDのValueAddフォルダから手動でインストールします。 レジストリのバックアップは上のサポートページの中の「システム状態のバックアップ」の手順です。(ここでバックアップを行ったという情報がCドライブに記録されます)
(注意) システム状態のバックアップには500MB程度(私の場合は470MB)が必要なので保存先に表示される「A:\」を信用してFDをセットしての対応はできません。 デジカメ用のコンパクトフラッシュ(CF)メモリをUSB接続でつないだら(CFはフォーマット済とする)保存先にCFメモリのドライブが選択できるようになった。 保存先ドライブとしてはテープが想定されているようなメッセージが出てきます。(リムーバブル デバイスが指定可能)
(注) システム状態のバックアップの記述が無くなったので現在のソフトには機能が入っていないか。(2010-9-22)
b) コピー先HDDを接続してxcopyでCドライブをコピー
 ITAYAさんのページの手順の通り別ユーザでコピーする。(手順をプリントしておくと便利)
 xcopy c: x: /e /c /h /r /o (/e ディレクトリが空でもコピー、/c エラーが発生してもコピー続行、/h 隠しファイルやシステム ファイルもコピー、/r 読み取り専用ファイルを上書きする、/o ファイルの所有権とACL情報をコピーする) (x: はコピー先ドライブ)
(注)FAT32 → NTFSはxcopyができるが、NTFS → FAT32はxcopyができないようです。
   FAT32 → FAT32の場合は「xcopy c: x: /e /c /h /r」と /o を外す。
 「停止可能なすべてのサービスを停止」は良く分からないのでウイルスバスター、BlackICE、AntiSpywareだけを停止して実行した。(自分で追加した常駐アプリ) 試行処理でNorton Utilityが邪魔をしていたようなのでアンインストールした。
 PCの状態変化が起きないようにLAN接続を外しただけでxcopyする。(ITAYAさんのサービス停止の対応が分からず)
 レジストリの%systemroot%repair\Backupからコピーすべき所が\Backupフォルダがグレー表示になっていたのを開けないと勘違いしてrepairにあったものをコピーする。(\Backup以下には何も入っていないように見える)
c) HDDの接続をコピー先だけにしてOSを起動
 シリアルATA HDDの接続をスレーブからマスターへ変更してWin Meの起動ディスクで起動してFDISK /MBR
を実行する。 その後「新しいハードウェアをインストールしました...再起動・・・」でWin XPが起動した。
(注意) Cのパーティションが起動用に設定(FDISKで設定)していないとOS起動の手順に入りません。
(参考) ここで少し動きがおかしかったのでレジストリのコピー処理の間違いが原因かと思ってバックアップしたCFメモリからバックアップしたらWindowsなどのソフトがコピーされ画面の表示色などが変わり設定変更できなかったためCドライブのコピーからやり直した。
d) ウイルスバスター、BlackICE、Norton Utilityを再インストール
 コピーしたHDDからはウイルスバスターがまともな動きでなかったので(HDDの先頭領域を使っている様子)、再インストールしたらまともになる。 BlackICEの再インストールはウイルスバスターのインストール時にBlackICEが入っているとアンインストール要求してくるので仕方なくアンインストール、ウイルスバスターをインストールしてからBlackICEをインストールしています。 Norton Utilityを使うためNorton System Worksを部分インストール。
(Norton Utilityはレジストリの整合性などのチェックやファイル復元に使っている)
4) Win XPのコピー移動後  (注)
a)
コピー移動後の不具合
 Win XPとしてはまともに動きました。
 
 CドライブをFAT32からNTFSへコンバートしたことの影響で「画面設定が起動時にクラシックからWin XPスタイルに変わってしまうことがある」、「タスクトレイの起動時の通知領域のアイコンの数が少ない」という不具合が起きた。(どちらもログオフして同じユーザーでログオンすると表示が正常に戻ることが分かった。 FAT32で問題がなかったのでNTFSの負荷の影響かOS起動も遅い。 CドライブをFAT32に戻しWin XPを再インストールしたら起動時の状況が正常に戻った。(この不具合は設定状態などに関係があるようで06年6月には発生せず
b) FAT32とNTFSのデフラグ
 Diskeeper8はFAT32の場合はほぼこちらの期待通りの詰め方だったがNTFSの場合は間にすき間があってもデフラグ完了となり空き領域の管理がしにくい。 NTFSでスマートスケジューリングを設定した場合はDiskeeper8のアイコンが表示され何かが常駐する期間がある。(いつの間にか断片化ファイルが少なくなっていた)
 Norton UtilityのSpeed DiskではFAT32の場合は詰め方が不完全だったがNTFSの場合はNTFS用の領域を確保してからファイルを詰めるような動きをしている。 Speed DiskはDiskeeper8の処理後に実行してみたらこちらの期待通りの詰め方で詰めるので空き領域の管理がしやすい。
 Diskeeper8、Speed DiskともにNTFSの場合は処理速度が見違えるように早く処理効率が良いように見えます。 FAT32の場合のDiskeeper8の処理は遅くて40GBを初回処理では12時間かかった。 NTFSの場合はDiskeeper8の処理は早かったが詰め方が不完全だったのでSpeed Diskで処理したが58GBを1時間(*)ほどで完了した。(Diskeeper8はデフラグ再処理でもほとんどファイル移動しないが、Speed Diskでは更に少し詰められた)
(*) Speed Diskでさらにデフラグしたらすき間が小さくなったためか3時間あまりかかった。
   また、Speed DiskでのデフラグもDiskeeper8の詰め方以上にファイル移動しない場合もあることが判明。
c) Win XPの起動時間はFAT32の方が早い
 FAT32 WindowsXP OS起動 35秒、システムの完全起動 52秒  Pentium4 3GHz、メモリ 1024MB
NTFS  WindowsXP OS起動 65秒、システムの完全起動 90秒  Pentium4 3GHz、メモリ 1024MB)
  (注) FAT32の方が構造が単純なために読み込みが早く起動が早い。(NTFSのクラスタサイズは4KB)
      使用したHDDはどちらも同じメーカー同じブランドで容量以外は同じ仕様。
     この後、CドライブをFAT32に戻してWin XPを再インストールしました。(起動時間ほかの不具合対応)
 FAT32+NTFS WindowsXP OS起動 45秒、システムの完全起動 70秒 (2006-2-5)
  (注) 2006年6月にデフラグ時間の短縮のためCドライブをNTFSにしました。 この結果、
 NTFS WindowsXP OS起動 45秒、システムの完全起動 105秒(スパイウェア対策ソフトの違いが影響か)
     (06年2月は起動時に異常があったがその後の設定変更などで異常は起きず正常に動いています)

(Top)ぶらり旅行写真集