1.事前検討
2019年秋に組み替えようと思っていたが当初はインテルとAMDのCPUの差が少なかった。
(インテルがより細い配線パターンでのCPU半導体を作ることができず計画が遅れていた)
2020年にAMDのCPUが自作関係で優勢になり、11月にRyzen 7 5800Xを出してきてこちらの
使用レベルにピッタリの性能レンジだった。(各種ベンチマークが出て心配ない状況になった)
(参考) Ryzen 7 5800Xベンチマークレビュー: 8コアCPUに6万円の価値はあるか? | ちもろぐ
丁度、半導体製品の供給不足の影響もあり2021年7月下旬にメインPCを組み替えることにした。
前提条件は、ゲームをしないので電源は組替え前の450W電源(現用)を使用する。
CPU性能に見合った仕様でパーツを揃え、組替え前の5倍ほどの性能アップを目標にした。
(CPU) AMD Ryzen 7 5800X : 8コア、16スレッドでTDP 105Wの性能の良いCPU。
電力使用が少なくパフォーマンスが良い。 TDP 105Wなので前回のIntel i7-3820(TDP 130W)
と同等の空冷CPUクーラーで対応可能。 ECCメモリ対応ではAMDの方が費用が安く組める。
(注) 仮想マシンを動かすことがメインならインテル製CPUが良いが、2021年7月の作成時点で
比較対象にできる相当品が無かった。(仮想マシンはオラクルのVirtualBoxを動かす)
(参考) 当初、CPU温度が急上昇するという評判があったがCPUコアの面積が小さく温度上昇が速いため、
CPUクーラーが熱伝導を十分に考慮した構造でないと冷えにくいと考えられる。
(メモリ) ECCメモリを使い信頼性の高い処理を可能にする。 容量は余裕を見て 32GBとした。
DDR4 PC4-25600、16GBx2、ECC付き (SMD4-E32G88M-32AA-D D4 3200 16GBx2 U-ECC)
前のIntel i7-3820を使ったPCでは約8年間に4回以上のFTP処理上でエラーを起こしていた。
(4回確認、実数は更に多い。 その後のアクセスカウンタ設置でブラウザがHTML破損を無視する場合があることを発見)
(PC内でチェックしてFTP後に文字化けなどでページが表示されないなどの異常が起きていた)
表示するだけでPC側からデータ送信しない場合は問題ないがHPサイト更新では問題がある。
(注) AMD製CPUはECCメモリ対応製品が多くマザボード側もサポートしているものが多い。
(参考) ECCメモリの使用は技術レベルが高いものと見做され情報が少なくなり注意が必要。
仕様確認が重要、ECCメモリはサーバー用品の店で販売されている。
(例) パソコンSHOPアーク(ark) > PCパーツ > メモリー > サーバー用 (該当の仕様品を探す)
ASUSのサポートも担当者が使ったことがないとHP表示と違う虚偽の回答が返ってくる。
(QVLにECCメモリの記載がない、使えるが直接の説明を省略している(?) 状況)
(TUF GAMING B550-PLUSマザーボード仕様のメインメモリ項の説明、ECCメモリのサポートはCPUで変わる)
https://www.asus.com/jp/motherboards-components/motherboards/tuf-gaming/tuf-gaming-b550-plus/techspec/
(ECCメモリをサポートするAMD Ryzenプロセッサのリスト) (古くなった情報)
https://www.asus.com/jp/support/FAQ/1045186/
(AMD Ryzen 7000シリーズの対応説明がない)
(M.2 NVMe SSD) Samsung 980 Pro 書込み速度重視で500GB品を購入。(書込 5,000MB/秒)
目的は、写真レタッチやパノラマ合成、Windows Updateの処理時間短縮が狙い。
故障時に250GB SSDへ置き換え可能なように250GBへ置換可能なパーティション設定で使用。
(必要量の2倍の容量になるので普通には速度低下を起こさない使い方、20%台の領域使用率)
消費電力(最大)が500GB品で5.9 Wなので2.5インチ 7200rpm HDD(2.2Wmax)よりも発熱量が大きい。
トップフロー・タイプのCPUクーラーを出た風で両面ヒートシンクに挟んで冷やすことにした。
(マザーボード付属の板状のものでは冷却性能不足とみてアマゾンで探した)
(注) PC製作後にキオクシアから書込み速度が更に速い製品が出て残念だった。
(CPUクーラー) 前PCのIntel i7-3820(TDP 130W)の時と同等品のトップフロー・タイプで対応する。
空冷クーラーは水冷のように長時間使用で性能劣化がなく安定して動くのが最大のメリット。
サイズ製 大手裏剣 参 だが標準の15mm厚のファンでは風量が大幅な不足で役に立たない。
仕様の出ていたページに、風量 50.79CFMで95 W(TDP対応?)と出ていた。
(参考) 前PCでは類似構造のサイズ製 大手裏剣2 Rev.Bを使用。 (Intel i7-3820 PC製作記事)
ATXマザーボード対応ケースで使うので25mm厚の静音ファンへ交換。
(交換ファンは25mm厚、1800rpmで86CFMとあったので130 W対応は期待できる)
[レビュー] ロープロファイルクーラーの決定版、サイズ「大手裏剣参」検証 - エルミタージュ秋葉原
(マザーボード) PCIe 4.0 M.2 SSDが接続可能、USB 3.2 Gen 2 Type-AおよびType-Cサポートほか
USB接続ポート数が必要数あることが条件で価格も安いTUF GAMING B550-PLUSとした。
(ファンレスで静か)
(グラフィックボード) ゲームをしないので省エネを図る。(電源は組替え前の450Wプラチナ電源)
電力使用量の大きいグラフィックボードは補助電源不要の範囲内のものを使用する。
当初はグラフィックボード(グラボ)は交換しない予定だったが、ブラウザでグラボを使用する。
Photoshop/キャノンのソフトでグラボを使い処理高速化を図るものがあるので改善度アップ。
(旧) ASUS STRIX-GTX750TI-OC-2GD5 → (新) ASUS PH-GTX1050Ti-4G
2.購入パーツ
[ハードの購入] (2021年7月末) (今回は新型コロナウイルスで全てネット購入)
● マザーボード: TUF GAMING B550-PLUS USB 2.0ポート、価格が安いが必要機能がある。 (\14,976)
● CPU: AMD Ryzen 7 5800X (3.8GHz、L3キャッシュ_32MB、TDP105W) (\53,050)
● メモリ: DDR4 ECC PC4-25600、16GBx2 (SanMax製) デュアルチャンネル用2枚セット品
(\25,631)
(SanMax SMD4-E32G88M-32AA-D) 2023年6月現在は2万円以下に値下がり。
● M.2 nvme SSD: Samsung 980 Pro 500GB (書込み速度重視、使用は250GB相当内) (\16,141)
● M.2 nvme SSD用両面ヒートシンク: MHQJRH (\999)
● M.2 nvme SSDヒートシンク用冷却シート: 0.5mm厚(サイズ 100mmX100mm、部品の高さ調整を兼用)(\820)
● CPUクーラー:
サイズ製 大手裏剣 参(120mm 25mm厚ファン交換への対応ネジ付き) (\4,077)
(このクーラーは現在、販売されていない模様)
● CPUクーラーファン: Enermax製 UCCLA12P (最大風量設定 1800rpm、86.69CFM) (\1.464)
● ビデオカード: ASUS製 PH-GTX1050TI-4G(GeForce GTX1050Ti 4GB) (2021年8月) (\26,800)
ハード計 [\143,958]
[Windows OS]
● Windows 10 Professional
64bit (パッケージ版) (2019年12月購入) (\23,754)
[流用ハード] (前メインPCのHDD、ケース、電源を流用)
● SSHD : 1TB (Seagate ST1000DX001、7200rpm)
● ケース: RA300 (星野金属工業製)
● 電 源: 450W (Antec EarthWatts EA-450-PLATINUM)
(注) 前メインマシンのマザーボードはサブマシンのケースへ移動しWin10で使用。
3.PC組立て
3.1 マザーボードのCPUクーラー取付け方向の変更
(大手裏剣 参への変更イメージ)
(マザーボード側) 大手裏剣 参クーラーの取り付けはマザーボードに最初から付いているWraith Stealth向けなどと
クーラーの方向が90度違っているので、大手裏剣 参の付属パーツで取付け方向を変更する。
(方向変換の手順) Ryzen3700Xに大手裏剣 参を装着してみた(装着手順編) - ドナドナされるプログラマのメモ
(大手裏剣 参側) 大手裏剣 参に最初から付いている薄型15mm厚ファンを外して25mm厚ファンへ交換して風量を上げる。
Enermax製 UCCLA12P へ交換して少し高負荷時に85℃以下になった。(別ファンで90℃以下)
3.2 M.2 NVMe SSDを両面ヒートシンクへ取付け (別購入の0.5mm厚の冷却シートでギャップ調整)
Samsung 980 Pro SSDを両面ヒートシンクを使って送風してサーマルスロットリングを起こさないように冷却する。
0.5mm厚の冷却シートでM.2 SSD両面のパーツとヒートシンク間のギャップを無くすように冷却シートで厚み調整した。
クーラーに付属する熱伝導サーマルパッドは約1mmの厚みでSamsung 980 Pro SSD上のパーツ間の厚み調整は
難しいと判断して別途 100mmx100mm、0.5mm厚のものを購入した。(購入時 820円/枚、添付品よりも柔らかい)
金属製スケールとカッターでヒートシンク幅に切って使用。 保護シートを外すと取り扱いが難しくなるので
貼り付けるまでは保護シートを外さずに作業する。 M.2 SSDをヒートシンクに挟んで上下から押さえつけて固定。
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(使用結果) CrystalDiskMarkの測定結果
室温 26℃で低負荷で43℃、CPU負荷が上がるとCPUクーラーが高回転になり冷やされるので45℃超の程度)
CPUクーラーの風量が少ない時に温度が上がる感じ、Fan Xpert 4でインテリジェントモード、Extreme Quiet設定。
温度はCrystalDiskInfo 8.12.4 x64 の表示。 |
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3.3 マザーボードのセットアップ
今回はマザーボード交換による組み換えなので CPU・CPUクーラー、M.2 NVMe SSD、グラフィックボードの取り付けを
除く PCケース、HDD、シャーシーファン、電源を流用する。(組替前メインPCの用品を流用)
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(1) CPUをセットしてCPUクーラーを取り付ける。
(CPUの取付方向に注意)
(2) M.2 nvme SSD(Samsung 980 Pro)をCPU側のソケットへ取付。
(注) コネクタの反対側の支柱が低いのでM.2固定用ネジ・スペーサー(短)
で延長して高さを合わせる。
(途中にあるゴムパッドを取り除く、M.2SSDヒートシンクと干渉)
(3) グラフィックカードの取り付け。(取付けは最後が良い)
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(以下は普通のPC組立てに共通する内容なので詳細を省略)
・背面ポート用のバックパネルをケース側へはめ込み、マザーボード
をケースへセットする。
・HDD・USB・クーラーファン等の信号・電源ケーブルの配線を接続。
・マザーボードのシステムパネルヘッダーとケース側とのケーブルを
接続して起動可能にする。
(Q-コネクターが添付されないので少し作業が面倒) |
3.4 電源を入れ正常起動を確認
モニタ、キーボード、マウスを接続して正常に起動することを確認する。(初回から正常に起動した)
初回の起動時はハードの接続状況をチェックするので使用中のPCよりも時間がかかる。(3倍以上か?)
マザーボードの電源コネクタ脇のQ-LED表示でエラーが起きていない(消灯)を確認、起動できればOK。
(注) Q-LED表示対応の場合は電源インジケータLEDも点滅する、点滅の仕方(時間間隔)で何のトラブルかを表示。
4.ソフトのインストール(Windows10 Pro x64、ユーティリティほか)
OS(Windows10)をインストールすることにより、ドライバやマザーボード付属のユーティリティ等の
インストールができるようになります。
(Windows10のインストールは8.PC製作過程内の情報を参照)
・ASUSドライバ
Windows10になってドライバの標準化が進みサポートDVDに入っていたドライバは、Realtek Audio、
AMD Chipset、Realtek LAN、(AMD RAID関係)だけになった。
ドライバは2021年10月以後にすべて更新されてサポートDVDよりも新しいバージョンになった。
・ASUSユーティリティ関係 ASUS、AMD ユーティリティ ソフトのTips
ユーティリティは何を入れる(使う)かの判断が必要です。 マザーボード・メーカーで作りが変わり、
メーカーの特長を出そうと競っています。 安定稼働を優先して問題になりそうなものは回避する方針。
ASUS AI Suite 3、ASUS CPU-Zの2つだけを入れた。
・ASUS CPU-Z : CPU、マザーボード、メモリ、グラフィックボードの性能関係の情報表示ソフト。
ASUSの名前が付いているので何らかのASUSに特化した部分があるのでしょう。(有名なので説明省略)
・ASUS AI Suite 3 : ソフトの総称、DIGI+ VRM、EPU、TurboV EVO、Fan Xpert 4、PC Cleaner
(ファイル削除)、
EZ Update(BIOS更新)、System Infomation(マザーボード、CPU、メモリの情報で
一部はASUS CPU-Zと共通)がある。
オーバークロック関係: DIGI+ VRM、EPU、TurboV EVOなどBIOSのAi Tweakerの設定と関連する。
これらのソフトとAi Tweakerの設定をすべてオーバークロックしないに設定。
ファン制御: Fan Xpert 4でCPUファン、シャーシーファン、AIO Pumpファンの回転数を制御できる。
・Ryzen Master : ASUSのユーティリティではないが、ネット検索できAMDからダウロードする。
CPUの動作状況を確認するのに使用している。 オーバークロック用ツールだが初期デフォルト設定
のままでASUS AI Suite 3よりも速い回数でCPUの動作状態が確認でき違う値を表示する。
BIOSのバージョンが古過ぎると起動しない。(注) 当方使用ではオーバークロック設定していないので動作に
問題ないが、オーバークロック設定ではRyzen Masterを表示だけに使うことはできないと思われる。
5.ファンの静音化調整
5.1 BIOSのQ-Fan設定 (英語表示の設定で使用)
BIOSのMonitorタブの電源電圧の下にあるQ-Fan Configuration(構成)を展開するとQfan Tuningから、
CPU Q-Fan Control(制御モード、[Auto]で自動判定)、最低検出回転数(それ以上で回転させる)、
プロファイル(CPU Fan Profile)で[Silent](静か)を設定する。(BIOS設定中の稼動音も下がる)
シャーシーファンも接続した場所に対応したファンに対して設定する。
接続していないシャーシーファンに対しては最初の制御モード設定で[Disabled]を設定する。
5.2 Fan Xpert 4の調整
Fan Xpert 4 の機能が進化して従来よりも静音化レベルが上がった。
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[ファンの初期調整]
Fan Xpertの最初の画面 左下の[ファンの調整]ボタンを押すと各ファンの回転数制御カーブを測定する。
その後、すべてのファンを動かし最適な調整ポイントを探してくれる。
(注) [ファンの調整]はファンを交換した時にも実行してファンの回転数制御特性カーブ(入力% - 回転数)を更新させる。 |
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[PWM制御ファンの場合]
比較的リニアなカーブの結果になるのでケース内のエアフローを考慮して適切に設定ポイントなどを調整する。
回転上昇の時間を速く、下降の時間を長くするとファン回転数の動きが安定する。 ケース内のエアフローの良し悪しで制御の効きが変わります。 (画面中央下の丸点or矢印でファンの切り替え) |
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[DC制御ファンの場合]
最初の回転数立ち上げが急なので緩やかな立ち上げカーブの結果になる。 エアフローを考慮して適切に設定ポイントなどを調整する。(調整変更しなくて良ければそのまま)
夏はエアコンの設定温度を考慮して設定を変えている。 |
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6.BIOS設定
(共通事項) 項目選択で最下行の枠外に( i )丸アイで英語説明が表示されるものがあり参考になる。
BIOSはバージョンが変わると項目の設定方法が変わることがあります。
表示が[Auto]の場合、(i)で入力方法の説明が出ることがあります。
BIOSはバージョンが変わっても説明書は更新されないので推測するしかない状況になります。
ネット検索で別のマザーボードの説明書や説明ページでも考え方の参考になります。
(BIOS画面のコピー方法) 画面右下隅の[Hot Keys?]を押すとホットキーの説明が出てきます。
画面の保存が[F12]キーでFAT32のUSBメモリへ1024x768pxのBMP形式で保存できます。
BIOS設定の最後で[Exit]する時に何をどう変更したかを記録しておくと後で役に立ちます。
BMP画像はMSフォト表示でき、画面の左右端(矢印)で順送りができるので簡単に見られます。
(注) 保存されるBMP画像のファイル名は年月日時分秒の数字2桁で表示なので簡単に探せます。
6.1 Ai Tweakerの設定
当方の使い方は最初からオーバークロックをしないとしているので、BIOSのAi Tweakerセクション内を
徹底的にオーバークロックしない側へ設定。 [Auto]設定への対応が不完全だと動きが安定しない。
ASUS AI Suite 3と共通の項目でASUS AI Suite 3側で固定設定できないものを設定できる場合がある。
[Auto]のものに(i)で入力方法の説明が出て(+/- キーでなく)直接数値の入力で入るものがあります。
(参考) TurboV EVO内にDRAM電圧があるが起動時にプロファイルがロードされない、[Ai Tweaker]内のDRAM Voltageの
[Auto]設定に"1.2"を設定(入力時の表示は1.20000)することでTurboV EVO内の表示も1.200Vになった。
使用メモリのSPDは周波数に関係なくすべて電圧 1.20Vなので固定設定できる。
(注) オーバークロックしない設定が設定を統一することでようやく2023年6月になってPCが全体的に安定して静かになった。
6.2 その他
(1) 仮想マシン機能を使う場合にはAdvanced > SVM Modeを[Ennabled]に設定する。
カスペルスキーがハードウェア仮想化の機能を使っているが、8コア16スレッドCPUの16スレッドを
全て使ってPC内全体をスキャンするようになった。(仮想マシンを使わない設定ではCPU負荷が片寄る)
(2) ECCメモリ設定はAdvanced > AMD CBS > DDR4 Common Options > Connon RAS > ECC Configuration
の中にDRAM ECC Symbol Size、DRAM ECC Enable、DRAM ECC Retryの3項目が[Auto]に
なっている。(ECCメモリを挿したら動く) 但し、各項目の説明は下記の通りだが解釈が難しい。
DRAM ECC Symbol Size :(x4/x8/x16)-UMC_CH::EccCtrl[EccSymbolSize16,EccSymbolSize]
DRAM ECC Enable : Use this Option to enable / disable DRAM ECC,Auto will set ECC to enable.
DRAM ECC Retry : Use this Option to enable / disable DRAM ECC Retry.
(サーバーなどでは追加ハードのサポートによるECCエラーのロギングなど更に高度な対策がされている)
(3) シャットダウン後のLEDは、BIOSのAdvanced > Onboard Devices Configuration > LED lightingを
[Aura Off]に設定する、そうしないとマザーボードを電源につないだだけで光る。
(4) シャットダウン後のLANポートのLEDは、BIOSのAdvanced > APM > ErP Readyを[Enable(S4+S5)]に
設定する。 これを設定しないとシャットダウン後も(WOL無効化でも)LANポートのLEDが点灯した
ままになる。
7. 使用状況
前のIntel Core i7-3820のPCよりも省エネ、同じ450W電源から排気される空気の温度が低く室温26℃で
マザーボード35℃、低負荷のアイドルに近い状態でCPU 40℃以下。 Ryzen MasterでCPUクロックが500MHz
以下を長時間の比率で表示。 電力料金が高騰している時に稼動電力が下がり電気代の心配が少ない。
タスクマネージャーで各デバイスの負荷状況を見るとSamsung 980 Proも相応のレベルで動いており過剰な
仕様というレベルでない負荷で動いている。 Windows UpdateやM.2 NVMe SSD領域バックアップなどでは速度
のあるSSDは有効でマルチスレッドでフル稼動して処理時間短縮になっている。 メモリ容量があるのでSSD、
HDDそれぞれのデバイスのread、write性能限界になるものでコピー移動が制限されることが見て取れる。
写真レタッチではPhotoshopで色調調整ほかの操作がマウスの動きに付いてくる感じで処理がしやすくなり、
Windows UpdateではSATA SSDの1/10程に時間短縮される場合があり待ち時間のイライラがなくなった。
本ページ作成の内容確認で調べたためTurboV EVO内のDRAM電圧の変更がBIOS(Ai Tweaker内)設定で
やれることが分かり、当初の目的通りの動きで安定して稼動させられるようになった。
作成当初はセキュリティソフトの完全スキャンでCPU温度が90℃近くまで上がったが、設定調整後は変則的
オーバークロックがかからずCPU温度70℃以下で静かな安定した動きになった。(通常、室温29℃でCPU温度40℃程)
(カスペルスキーの仮想マシン使用に対してBIOS のAdvance > SVM モード有効にすることでCPU全スレッドを有効使用するようになった)
(注) 2023年5月までは何かを始める時にタスクマネージャーでCPU負荷が急激に立ち上がりCPUクーラーの
ファン回転が上がって下がる動きがあったがオーバークロック抑制を徹底することで軽減された。
CPUクーラーが静かなので1800rpm近くでも音量があまり上がらない。
(その後のBIOS更新)
2023- 3-14付: 「ファームウェア更新、セキュリティ脆弱性軽減」のBIOSバージョン 3002 が出ていたので更新。
更新でBIOS設定を初期化して設定をやり直した。(2023- 6-10)
2023- 7-31付: 「ファームウェア更新、セキュリティ脆弱性軽減、システムの安定性改善」のバージョン 3202
が出ていたので更新。 更新でBIOS設定を初期化して設定をやり直した。(2023- 8-17)
2024- 1- 8付: 「LogoFAIL脆弱性とM.2メモリ付きグラボ対応」のBIOSバージョン 3405 が出ていたので更新。
(その前の 3404 でファームウェア更新とCPU fTPMバージョン更新がされているので要注意)
(注) Bitlockerを使っている場合はBIOS更新前にBitlocker recovery keyのバックアップが必要。
Bitlockerを使っていないがBIOS更新後にBIOSをデフォルト設定で一度起動してからBIOS設定をやり直した。
(CPU fTPMバージョン更新を含むBIOS更新は、デバイスの保存イメージが変わったと認識されMSサインイン要)
8. PC製作過程
9. 参考情報(モニタ表示、ネット接続)
9.1 モニタ表示が不安定
モニタにEIZO製の24インチのビジネスモニターを使っている。 電源投入から色表示を正確に行う
ための補正回路が入っていて色表示の再現性が良くて安定しているのが特長。
2014年から使い始めた前の同社製24インチモニタは問題らしいものがなく使えたが、新モニターは
時々表示が不安定になり1年以上かかっても使い方が分からない状況が続いた。
新モニターの表示がおかしい時も旧モニターをつなぐとまともな感じに見えることが疑問だったが、
2つの問題点が後で分かった。(旧モニターにはコントラストが高い表示で粗が目立たない傾向があった)
[問題点1] Win10の透明効果がオンで不安定な表示になる
PC画面の見え方が変動しているように見えるという問題は、個人用設定の中にある色の透明効果を
オンで使うと問題があるらしいと分かった。 ウィンドウ表示での影や透明効果がデフォルトでオンになって
いることが問題。 透明効果がオンになっているとブラウザの画面表示のウインドウが重なって見える。
問題はこの効果が判別しにくい状態の表示で負荷が重いこと。 透明効果を無効にすることで画面の
表示が安定したが、スタートメニューや他のアプリなどの表示設定も関係するので従来の表示に近い色の
レイアウトになるように設定調整した。(2023年8月のScreen InStyle更新後になんとなく表示が安定した)
(参考1)
何だか落ち着かない? ウィンドウの影や透明効果を無効にする:Tech TIPS - @I
(参考2) Win10サービスの1つを無効に設定して状況が改善したがメモを残さなかったので分からず。
[問題点2] EIZO製モニタは説明書にない使い方のルールがある (説明書に記載なし)
EIZO側では当然のことになってしまっているらしいがモニタサポート用ソフト「Screen InStyle」を使用
しないと不安定になる要素がある。(原因不明だがモニタが設定変更され表示が変わる状況が起きる)
更にScreen InStyle ソフトをPC起動時に「マイカラーを自動的に有効にする」、「起動時に自動で適用
する」を設定しなければいけない。(長時間使用で輝度が変わり何かの拍子に
画面が暗くなる現象が起き、表示色の
色調(白色表示調整)はユーザー設定(User1)でRGBの3色を設定しているのに勝手に3色共に最大値100に変わっていた)
(参考) “画質の差”が丸わかり!― 液晶ディスプレイの表示チェックをしてみよう | ITmedia PC USER
9.2 ネットの通信速度測定が測定サイトでばらつき
[ドライバのバージョン間の更新日時の違いでトラブる]
ネット接続で測定サイトによって速度測定の数値にばらつきが大きく動作がおかしいことに気付いた。
もしかしてドライバ間のバージョンに関係しているかと思い調べるとチップセット ドライバ側の日付が
古いので新しいものへ更新することで改善した。(ばらつき範囲が縮小)
[Ipv6接続でIpv4接続サイトへの接続に時間がかかる] (改善効果あり)
Ipv4接続サイトへの初回の接続に時間がかかる。(正常な動き) Ipv6接続を無効にすれば速くなるが
Win10はIpv6有効で使うことが基本になっているらしい。 初めは少しの改善だったが改善効果が上がった。
(参考) 【Windows】IPv6を無効化せずにIPv4を優先にする | TechLog
[Ipv6の診断表示] (問題の有無判定ができる)
確認ページ: あなたの IPv6 をテストしましょう。(
https://test-ipv6.com、"IPv6"をGoogle検索でヒット)
ちょっと怪しい感じですがhttps://test-ipv6.comのリンクのクリックで診断を開始します。(信用があるらしい)
IPv4アドレス、IPv6アドレス、推定されたISP、IPv6到達性、DNSサーバーのIPv6アクセス等を表示する。
ページアクセスだけで接続状態のテスト実行、結果ページのソース表示で詳しい説明が出てくる。
結果ページの小さい文字の[詳細]リンクをクリックすると診断結果が展開表示されます。
IPv6接続の構成が悪い場合はエラー表示で終了する。(色々な使い方ができるが未確認)
(以 上)
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