38年前にもうこれでしばらく旅行は出来ないと思って九州・山陰を旅行していた。
旅行の状況を手帳に日記をつけていて日記を読むと当時の状況を今でも思い出すことが出来るので
人間の記憶のメカニズムは面白い。 山陰では長門湯本、萩(旅館)、萩(知合い宅で文化財指定の武家屋敷)、
温泉津温泉、松江温泉、鳥取、天橋立、京都と泊まって東京に戻っていた。
1.秋芳洞は換気が悪かった?
特有の匂い(炭酸ガス?)がして見学の終わり頃には息苦しくなったとある。
今回はそのようなことがほとんどなかったので何か対策が施されているか。
(注) 気になったので秋吉町観光商工課に問合せ次のような回答を貰いました。(2004-12-20)
秋芳洞は特別に換気を行っていません。 入口や龍の抜け穴などから自然に空気が換気
されています。 黒谷口も自動扉になり、できるだけ空気が入らないようにされております。
昭和38年に黒谷口が完成し工事の時の臭いが洞内に残っていたのではないかと思います。
2.県道242号線(秋吉台道路)で秋芳洞へ向う時に対向車とのすれ違いで車輪が道路外へ滑る
当時の県道242号は非舗装で道幅が狭く対向車とのすれ違いで車輪が谷側に滑ってずり落ち
そうになる。 「道幅が1車線分しかなく片側が谷でスリルに富む」と書いている。
(注) 今回走っていてこんな風景だったなあと思った場所が地獄台付近だった。
3.萩の市街区域が激変、笠山は歩いて登った
萩の市街地が広がって開発されR191が街の中を通って落ち着いた街の全体的な印象がかなり
変わっていた。 しかし、それでも歴史のある街の雰囲気がかなり残っています。
笠山周辺もかなり開発されました。 当時は明神池から歩いて登ったように記憶しています。
今は笠山の頂上付近まで車で登れて楽なもの、頂上付近一帯が公園風に整備されました。
お陰で笠山周辺へのアクセスが非常に良くなっています。 笠山展望台から海を眺めた時に
周りに島が沢山あることに今回初めて気付きました。(当時は展望台がなく木が茂っていた)
(この時に周った所は東光寺、松陰神社、萩城址・指月山、笠山)
4.R191が山口県側と島根県側で道路整備の状況がかなり違っていた
この時の記憶が強烈に残っていて当時の島根県側は相当にひどかった。(当然、砂利道でした)
今回走ったらR191、R9共に平均50Km/hで走れ道路整備が非常に進んだことを実感しました。
しかし、これも車の台数が少ないという交通量の問題もあり過疎化が進んでいると思われます。
(九州の幹線道路では交通量が多く道路整備状況は良いが平均時速が低い)
国道9号線の工事個所では山を削ったばかりの所でブルドーザーでならした厚い砂利の上を
通らされたこともあった。 (車輪がもぐってしまったら助けてくれることでしょう)
5.城崎の日和山は日和山公園と呼び奥遊園があった
奥遊園という名前で遊園地風の施設があり釣堀などがあったが、今回見たら地球温暖化の影響か
海面上昇して波に洗われていた。 より高い位置に水族館が作られていたが景観は格段に悪くなった。
6.旅館やホテルも少なくレベル差が大きかった
・数が少ないために探すのに苦労している、JTBや駅の案内所を良く使っている。
・旅館まで行ってからダメだしをしたり、サービスが悪いとか係りの女性の対応が良くないなど。
(九州からの戻りで宮崎、中津でひどい目にあっているのでチェックが厳しくなったようです)
・最後の天橋立では警官に良い宿を聞いて一番良い宿という玄妙庵に泊まっていた。
(天皇陛下がお泊まりになったとのことだった)
(ご参考) 35年前の九州ドライブ旅行の状況(2001/12) ( 終 り ) |