4. 3台目: EOS 40D (2007-12-11 購入)   (2010-9-22更新)
 
    
EOS 40D 機種仕様: 【デジタル一眼レフカメラ】EOS 40D 機種仕様

4-1. EOS 40Dとの仕様比較 4-4. EOS 40Dの使い勝手
4-2. EOS 40D と EOS Kiss Digital N との画像比較 4-5. EOS 40Dへの買い換え理由
4-3. デジカメ記事リンク 4-6. EOS 40Dのファームウェアのバージョンアップ


ボディをEOS 40Dへ更新(デジタル一眼レフへ完全移行)
 2007年11月の西日本旅行から戻って1週間以上たってからフイルム一眼レフカメラからフィルムを取り出そうとしたら様子がおかしい。 プラスチック製カメラボディの裏蓋のロック機構の爪が壊れて裏蓋が閉まらなくなっていた。 フィルムは取り出して現像に出したがカメラが使えなくなったので今後の対応をどうするか考えた。
 新宿のヨドバシ カメラへフィルム一眼レフを売っているか見に行ったがカメラ専用館の片隅に数機種が置かれていただけでフィルムカメラの時代ではなくなったことを実感させられた。(近年フィルムカメラの置場が急速に縮小されてきていた。 DPE屋も業態変化が激しくフィルム現像・プリントでは商売が難しくなりデジカメプリントへ移行している)
 そこでこの機会に現用デジカメとフィルムカメラのレンズを売ってより高機能なデジカメを購入することにした。
 最初はキャノンとニコンのデジカメを調べ、その後に他社のデジカメのHPも見てみたがキャノンとニコンが候補に残った。 価格帯と仕様を比較するとメーカーの傾向が浮かび上がってくるが、こちらは持ち歩く際の重量を重視しているのでキャノンはEOS 40D、ニコンはD80が候補に残った。 キャノンはレンズが軽い傾向があり望遠用交換レンズを1本同時に持ち歩くとニコンよりキャノンのEOS 40Dの方が軽いと判断した。
(D80は価格の割りに良い線をいっている)
 キャノンは10月にデジカメ用の手振れ防止機構付きの
18〜55mmの標準ズームと55〜250mmのレンズを手頃な価格での発売を発表しており、EOS 40Dのレンズキットに新標準ズームのセットがあるのでこれを購入することにした。
 新しいEF-S18-55mmF3.5-5.6 ISはMTF特性もワイド端の特性が前のEF-S18-55mmF3.5-5.6 II USMよりも改善されているようなので期待できる。(風景撮影ではワイド側の20mm前後を良く使っている) 将来、遠くのものを撮りたくなったら55〜250mmを購入する予定だがこれも軽量レンズ。(現在の望遠兼用レンズはCanon EF28-105mm F3.5-4.5 II USM)
 今回も中野のカメラ屋で買い替えたが、フィルムカメラの28〜105mmと24〜50mmのズーム(17K)、EOS Kiss Digital Nと18〜55mmズーム(24K)で買い替えの10%アップ特典で45,000円ほどになった。  EOS 40Dのレンズキットが約13万円だったので液晶保護フィルム込みで9万以下で買い替えできた。

 
4-1. EOS 40Dとの仕様比較
 仕様比較表: http://cweb.canon.jp/camera/eosd/40d/comparison.html (リンク切れ)
(EOS 30Dとの比較でEOS 40Dになって良くなった点が青色で表示されていた
EOS 40D、EOS Kiss Digital XからEOS Integrated Cleaning Systemによるセンサーダスト対策機構がついて電源のON/OFF時に動作する。(セルフ クリーニング センサーユニットも搭載)

私の使い方でメリットのある部分を拾ってみると
・映像エンジンがDIGIC IIIに上がりA/D変換のビット数が12から14に上がっている。
(前のEOS Kiss Digital Nよりも撮影に対するいろいろな設定が可能になった)
・高感度撮影時のノイズ低減設定ができる。
・連続撮影可能枚数が14→75枚に上がる。
・ファインダー倍率が上がったので被写体を狙いやすい。(確認しやすい)
・AFが全点クロス測距点になり早く確実なAFが可能。(EOS Kiss Digital N などではAFが難しい場面があった)
・操作性がかなり改善されたが設定方法が様変わりしたので説明書を読まなければならない。(中級機の操作)
・液晶モニタが大きくなり画像が見やすくなった。(3型、23万画素)
・電池が大きくなり撮影可能枚数が増えた。(1日の撮影枚数が多くないので電池は問題ないがメモリ容量が必要)

今回の買い替えで悪くなった点はボディが一回り大きくなりカタログでは255g重くなって標準ズームとボディで約1Kgだが、実際はバッテリ(79g)、プロテクター、レンズキャップ、メモリ込みで1,065gだった。(カメラバッグはデジカメ用に買換えなければならなくなった。 デジタル一眼レフ1台と交換レンズほかを持ち運ぶため

 
4-2. EOS 40D と EOS Kiss Digital N との画像比較 (参考)
   EOS 40D(07/12)とEOS Kiss Digital N(05/9)のものとの比較。
(今回は太陽の位置が低く被写体の状況が違うため参考程度のもの)

EOS 40D撮影画像: 新宿(夜景)

 
4-3. デジカメ記事リンク
   EOS 40D紹介記事 (デジカメWatch): http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2007/08/20/6852.html
新製品レビュー   (デジカメWatch): http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2007/09/25/7077.html

 
4-4.EOS 40Dの使い勝手

4-4-1) 設定操作
 スイッチ類はEOS 30Dを使ってきたユーザーには違和感がないらしいが、EOS Kiss Digital Nから移行したユーザーには使い勝手が大幅に違っている。(EOS 30Dに比較してもスイッチ類の配置変更が行われている)
 以下、EOS Kiss Digital Nからの移行したユーザーの視点から記述していく。 カメラがエントリーレベルから中級機に変化したので作り方の違いが大きい。 スイッチが増えて設定メニュー選択がダイヤルですばやく移動できるようになり、メニューの中の項目選択もダイヤル方式になり設定項目が大幅に増えた。
 増えた設定項目や操作の違いは次の通り。
ピクチャースタイル選択(新規): スタンダード、ポートレート、風景、ニュートラル、忠実設定、モノクロ、ユーザー設定(3件登録可能) 赤字は面白いと感じた設定。
ISO感度: EOS Kiss Digital Nでもワンタッチで設定画面が表示できたがカメラの操作状態でISO感度設定画面にならないことがあったが、こちらは専用スイッチなので確実、(メイン電子ダイヤルで選択、詳細設定でステップ変更可能)
AFモード・DRIVEモード: ISO感度同様 AF:(メイン電子ダイヤルで選択) DRIVE:(サブ電子ダイヤルで選択)
測光モード/ホワイトバランス: 測光:(メイン電子ダイヤルで選択) ホワイトバランス:(サブ電子ダイヤルで選択)
表示パネル照明: EOS Kiss Digital Nにはない機能。スイッチを押すと上部の表示パネルの照明をON/OFF。
露出補正: サブ電子ダイヤル スイッチが液晶モニタとサブ電子ダイヤルの間の下にある。 電源のON/OFFと露出補正のポジションがあり、サブ電子ダイヤルを回すと露出補正が設定できるが位置がイマイチで操作が難しい。
メニュー選択はメニュースイッチを押してメイン電子ダイヤルを回すとメニュータブ(撮影1、撮影2、再生1、再生2、機能設定1、機能設定2、機能設定3、カスタム機能)が選択できる。 メニュータブ内の項目選択はサブ電子ダイヤルで移動、SETボタンで選択、サブ電子ダイヤルで設定内容を選択してSETボタンで決定する。 カスタム機能では色々と詳細な設定が可能だが使えそうな機能に次のものがある。
(注) マルチコントローラーと呼ばれる8方向キーと中央押しボタンの一体構造のスイッチ: AFフレーム選択、ホワイトバランス補正、再生時の拡大表示位置の移動などに使用する。 また、メニュー内の操作が可能で、最初にメニュー画面を出してから マルチコントローラーでメニュータブの選択・メニュー内の項目選択と設定変更ができる。(後者は個人的にはダイヤルの方が早い、画像消去とCFカード初期化の操作不可)
ISO感度ステップ: 初期設定が1/3段になっていたが細か過ぎるので1段に変更。
ISO感度拡張: ISO3200相当「H」が選択可能になる。(ISO1600くらいからカラーノイズが目立ち始める)
長時間露光時のノイズ低減: 「自動」の設定で十分な効果が得られるとのこと。
高感度撮影時のノイズ低減: 「する」に設定すると連続撮影可能枚数が大幅に少なくなる。 すべてのISO感度で作動するが高ISO感度撮影時に効果的だが、低ISO感度撮影時は暗部のノイズを更に低減する効果がある。
(この機能をONにするとバッテリー消費が早くなるとの記事あり)
高輝度側・階調優先: ハイライト側の階調表現性が向上する。(設定時は低輝度部のノイズが若干増えるか)撮影例
ヒストグラム表示: 露出レベルの傾向と全体の階調を確認できる輝度表示と、色の飽和と階調を確認できるRGB表示の切替ができる。 RGBのヒストグラムで色の飽和と階調の状態・ホワイトバランスの傾向を確認できる。
(INFO画面の中に輝度表示RGB表示の両方を表示する画面もあるので画面の使い方の問題らしい)
(注) 設定操作の手抜きをしたければモードダイヤルで全自動やポートレート、風景、クローズアップ、スポーツ、夜景ポートレート、ストロボ発光禁止の「かんたん撮影ゾーン」で撮影できます。
4-4-2) ファインダー
 ファインダー倍率が0.95なので像が大きく見やすい。 また、AFが9点全点がクロス測距点になっているのでほとんど瞬間的に合焦する感じで風景などの撮影ではすぐにシャッターが押せます。  ファインダー内にシャッター速度、絞り、フォーカス、露出レベル補正量、ISO感度、連続撮影可能枚数などを表示。
4-4-3) 充電池の持ち
 専用バッテリーは約100分でフル充電できるが購入状態から30分ほどで75%充電になった。 充電状態は4段階表示(0〜50、50〜75、75〜90、90以上)で充電ランプの点滅状態が変化する。
 撮影可能枚数はフル充電時にAE100%で1,100枚、AE50%,FA50%で800枚でEOS Kiss Digital Nの倍以上の撮影枚数なのでバッテリーはほとんど心配ない。 バッテリー状態は(十分、少ない、電池切れ寸前、要充電)の4段階表示。
4-4-4) 画像解像度とファイルサイズ
 JPEG画像とRAW画像が保存できるが、RAW画像は最大解像度(3888x2592)とsRAW(1936x1288)の2種類の書込み方があり、sRAWは場合によっては使えるかなというレベル。 1枚当たりRAWで12.4MB、sRAWで7.1MBのファイルサイズ増加になるので普通の写真では使えない。(画質を最大限に追求する場合の手か、サイズが大き過ぎる)
 最大解像度がEOS Kiss Digital Nの3456x2304から3888x2592に上がったのでファイルサイズが大きくなり保存可能枚数が下がる筈だが、512MBのコンパクトフラッシュへの撮影可能枚数表示がほとんど変わらない枚数の表示になっています。(現在、Middle/NormalのEOS 40D:437枚(キャノンHPでは427枚)、EOS Kiss Digital N:約420枚)
4-4-5) テスト撮影の結果
 普段使っている撮影モードはシャッター優先(Tv)だが、測定条件を合わせるためにプログラムオート(P)で撮影した。 ほとんど瞬間的にAFが完了してすぐにシャッターを押してしまったが標準ズームに手振れ補正機能付きのレンズを使っているので普通の撮影ではほとんど手振れを起こさないのではないかと期待しています。
 A/D変換ビット数の増加の影響と思われるがハイライト側の白飛びが普通の設定でもEOS Kiss Digital Nよりもかなり改善されるようです。 また、くっきりした写真が撮れたりしました。 写真A(72KB) 写真B(144KB)
4-4-6) カメラのサイズ
 仕様を見れば自明だがカメラ ボディのサイズがひとまわり大きい。 EOS Kiss Digital Nのサイズだとカメラバッグが沢山あるが少し大きいEOS 40Dにマッチするカメラバッグが新宿のヨドバシカメラでも見付からなかった。 カメラとレンズを付けただけで使うバッグならいくらでもあるが交換レンズを1本持ち歩くためにはそれより若干大きい必要がある。 キャノンのデジカメ用交換レンズは軽いので大きくて重いバッグを使う気には到底なれないので寸法的には若干厳しいバッグが現品限りで展示されていたので購入した。 カメラが入ることは確認したが出し入れがスムーズに出来るように内部に取り付けられていたマジックテープを外した。 これでカメラの出し入れはスムーズになったがレンズを一緒に入れると窮屈なぴったりサイズで余裕が全くない状況。 バッグを使っていく間に入り方に余裕ができることを期待している。(バッグの選択で厳しかったのはカメラの高さ方向のサイズ、バッグの幅に当たる部分)
真夏などはポーチ代わりに貴重品を入れたり、カメラの取扱説明書も入れたいのでデザインも重要です。

以上のような具合だが、まだ使い始めたばかりで本格的に使っていないので使い込んでみないと分らないことが多い。 期待していたことと違っていたら記事を追加します。(価格相応レベルのカメラという評価もあります)

 
4-5.EOS 40Dへの買い換え理由
 話の順序が逆ですがEOS Kiss Digital XでなくEOS 40Dを購入したのには次の理由があります。
 2007年10月から11月にかけて西日本へ24日間の旅行をしたが、秋芳洞の中ではEOS Kiss Digital NでAFがかからないことがありAF機能が良いカメラでないと暗い場所では撮影が難しいことを痛感した。(EOS Kiss Digitalでは函館山の夜景のパノラマ撮影が困難だった) また、開聞岳から撮った風景では測光方法に関係があるのか2枚のピンボケ写真があった。 AFで撮影しているので手振れが疑わしいが画像を拡大しても分らなかった。(続けて撮影して2枚もあることは考え難い) こんなことでより程度の良いカメラで確実に撮影しようと考えたことが発端になっています。(フィルムカメラがなくなったのでバックアップがない)

 
4-6.EOS 40Dのファームウェアのバージョンアップ  (2009-1-28更新)
(1) ファームウェア バージョン: 1.0.5

 これはEOS Kiss Digital Nでもあったことだが発売後にファームウェアのバージョンアップが出てトラブル改善の対応策が出ることがある。 今回も表示操作に対するバージョンアップのファームウェアが出ていたので実行した。
(注) デジカメのファームウェア更新はパソコンのマザーボードのBIOS更新と同じような要領で注意点や作業に共通性がある。 自分でやるのが難しければサービスセンターに持ち込んでやって貰うことも可能です。 作業を失敗するとデジカメとして動かなくなります。(コンパクト フラッシュ メモリにファームウェア更新ファイルを書込んで実行させるのが簡単)
(2) ファームウェア バージョン: 1.0.8 (2008-4-8)
 ファームウェア バージョンの1.0.8へのバージョンアップメールが送られてきたので実施したが一部手抜きをしたためかどうか分らないがISO感度設定が以前の設定通りに設定できなくなった。 いろいろいじってもダメなので一旦カスタム設定を一括解除してから設定し直したら正常に戻った。
(3) ファームウェア バージョン: 1.1.1 (2009-1-21)
 ファームウェア バージョンの1.1.1へのバージョンアップメールが送られてきたので実施した。
(注) ISO感度設定がバージョン1.0.8で希望通りに設定通りに設定できなくなったのは操作上の問題かと思って説明書を読み直したら高輝度側・階調優先設定に関係していることが分った。(ISO感度表示の表示フォントが変化して設定範囲がISO 200〜1600になる)

 ( 以 上 )

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