Win７のXPモードのサービス設定例　| ぶらり旅行写真集

　　Ｃ１４． XPモードのサービス設定例

2018-12-13 初版　　2019- 7-15更新　

　　１．はじめに

　　２．XPモードのサービス設定例　（Windows XP Pro）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（以下の説明でＭＳはマイクロソフト）

１．はじめに
　Windows ７の延長サポートが残り１年になったがブログのＸＰモード関係の記事に対して今でも多くのアクセスがあるためアプリを動かすためだけのＸＰモード環境でのサービス設定の参考例としてアップします。
　サービス設定によってXPモードのパフォーマンスがかなり変化し間違ったサービス設定や不要なサービスを起動しているとXPモードの動きが悪くなります。　ＸＰモードの場合のサービス設定はＸＰモード環境がターミナル・サービスの応用と考えられるので、アプリを動かすだけの場合にはWin７との通信とWin７環境リソースへのアクセスだけを設定すれば良い。
　但し、Windows Updateやウイルス対策ソフトのインストール、ユーティリティソフト更新などを行う場合には外部ネットワークへのアクセスが必要になる。　この場合だけは外部アクセス用の一部のネットワーク関係サービスを動かす（有効にする）必要があります。（外部アクセスする場合には、Computer Browser と Server サービスは無効の設定が良い）
　サービス設定は［スタート］-［プログラム］-［管理ツール］-［サービス］　で設定にアクセスできます。
　万一の場合に備えてPC環境のバックアップをしてから設定変更を行って下さい。

　外部アクセスのないアプリ環境の構成でもアプリのアクセスするデバイス環境によって部分的な設定の違いが考えられるため、当方の参考設定例とは違う設定があると思われます。　初期設定が矛盾していても動かないことはなくレスポンスが悪かったりＰＣのパフォーマンスが若干低下する程度でほとんどの場合は動きます。　但し、サービスが機能そのものに影響する場合はその機能が正常に動きません。（重要なキーになるサービス設定の間違いの場合）
　このサービス設定例を参考にサービス設定を見直しするとCPU負荷が下がり画面操作ほかのパフォーマンス向上が期待できます。　結果の状況チェックはイベントビューアでエラー発生がないことを確認する。

（注意）このサービス設定の状態でRemote Access Auto Connection Manager、Remote Access Connection Manager の１つでも
　　　　　無効以外に設定するとWin７でBSoDが起きて不安定な状況になります。（改善させようとしたが逆効果、2019- 5-19）
　　　　　更に Distributed Link Tracking Client、Distributed Transaction Coordinatorなどのドメイン構成で使うサービスを有効に
　　　　　した場合にもWin７でBSoDが起きて不安定な状況になります。（改善させようとしたが逆効果、2019- 6- 8）

＜WinXPサポート切れ以後の当方の運用＞
　WinXPのサポートが完全に切れた2015年以後はほぼ完全にネットワークに接続せず、年末にNorton Utilities１６の一部が更新されて更新要求してくる場合だけ無料のウイルス対策ソフト（AVAST）をインストールして更新、Firefoxをバージョンアップしている。（FirefoxはWinXPのサポートをver52.0.1で打ち切った。 2017-3）
　2018年1月に９件のセキュリティ更新をWin７側でダウンロードして、ダウンロードファイルをXPモード側で実行してWindows Updateした。

（注１） WinXP環境のHDD部分をUSB2.0接続SSDにしてPageMill実行パフォーマンス向上させたが、HDD部分以外の
　　　　XPモードとWin７との接続部分の設定に関係してエラーが起きている模様なのでサービス設定を変更した。
　　　　（前の設定がWin７との接続部分のサポートサービスを考慮しない設定だったので接続可能範囲を緩めた）
（注２）上記の内、最後まで原因不明のHDD書込みエラーはApplication Layer Gateway Serviceを有効にして
　　　　いなかったために起きていたことが分った。（2019- 6- 8、以後システムエラーは起きなくなった）
　　　　Logical Disk Manager、Logical Disk Manager Administrative Serviceを自動へ変更によりカバーされた模様。
　
　
２．ＸＰモードのサービス設定例
　（設定欄の無効・手動：の青字は設定変更を示す）

サービス	設定	設定の説明
Alerter	無効	管理警告の通知に関係
Application Layer Gateway Service	無効	（セキュリティ対応）　無効設定で動くようになった。
Application Management	無効	Microsoft IntelliMirror管理テクノロジを介して Active Directory に配置されたアプリケーションをインストール、削除、または表示に関係。（企業向け）
Automatic Updates	無効	（Windows Updatesに必要）
Background Intelligent Transfer Service	無効	（Windows Updatesに必要）
ClipBook	無効	初期値のまま（ネットワーク上でクリップボードを共有）
COM+ Event System	手動	初期値のまま（System Event Notificationが依存）
COM+ System Application	手動	初期値のまま
Computer Browser	無効	（セキュリティ対応）
Cryptographic Services	自動	初期値のまま
DCOM Server Process Launcher	自動	初期値のまま（DCOMサービスの起動）
DHCP Client	自動	初期値のまま（有線／無線LANの自動接続のため）
Distributed Link Tracking Client	無効	（無関係として様子見）
Distributed Transaction Coordinator	無効	（無関係として様子見）
DNS Client	自動	初期値のまま
Error Reporting Service	無効	ＭＳへのエラー報告
Event Log	自動	初期値のまま（Windows Updateに必要）
Extensible Authentication Protocol Service	無効	拡張認証プロトコル（SP3から、無線LAN AES、TKIPで必要）
Fast User Switching Compatibility	無効	ユーザーの簡易切替を支援
Health Key and Certificate Manegement Service	手動	初期値のまま（NAPで使用）
Help and Support	手動	システムツールのシステム情報の表示に必要
HTTP SSL	無効	（IISでSSLを利用するためのもの）
Human Interface Device access	無効	特殊ボタンの設定などを使わなければ不要
IMAPI CD-Burning COM Service	無効	CDライティング機能を使用しない
Indexing Service	無効	（負荷が大きい割りにメリットがない、SSD使用では有害）
IPSEC Services	無効	IPSECを使用しない
Logical Disk Manager	自動	「ディスクの管理」に必要（初期値：手動）
Logical Disk Manager Administrative Service	自動	（初期値：手動）
Messenger	無効	（セキュリティ上で無効が望ましい）
MS Software Shadow Copy Provider	無効	（XPモードではシャドウコピーサービスを使わない？）
Net Logon	無効	ドメイン機能を使わない。
NetMeeting Remote Desktop Sharing	無効	NetMeetingを使わない
Network Access Protection Agent	無効	Windows クライアントにネットワークアクセス保護への参加を許可
Network Connections	手動	初期値のまま
Network DDE	無効	ClipBookを使わないので不要
Network DDE DSDM	無効	（Network DDEネットワーク共有をサポートする）
Network Location Awareness(NLA)	手動	初期値（ネットワーク接続状態に関係なくアプリを動かすためのもの）
Network Provisioning Service	無効	無線LANのWPSで使用。　無線LAN使用なら手動
NT LM Security Support Provider	無効	Telnetなどを使わなければ不要
Performance Logs and Alerts	手動	初期値のまま（無効ではＰＣのパフォーマンスが悪くなる）（注１）
Plug and Play	自動	初期値のまま（必須サービス）
Portable Media Serial Number Service	無効	この機能を使わない（保護されたコンテンツの転送に必要なサービス）
Print Spooler	自動	初期値のまま（動かしている方がトラブルが少ない）
Protected Storage	自動	初期値のまま（秘密キーなど機密情報記憶域の保護ほかの機能を提供）
QoS RSVP	無効	初期値のまま（ほとんど使われない機能らしい）
Remote Access Auto Connection Manager	無効	オートダイアルに必要（有効でLAN接続レスポンス悪化） PPPoEやダイヤルアップで接続する場合は「手動」
Remote Access Connection Manager	無効	ルーターを使っていてフレッツ接続やダイヤルアップ接続などの直接認証をしていなければ無効で問題なし。モデム接続時は手動。
Remote Desktop Help Session Manager	無効	リモートアシスタンス対応のサービス
Remote Procedure Call(RPC)	自動	初期値のまま（必須サービス）
Remote Procedure Call(RPC) Locater	手動	RPCネームサービスデータベースを管理
Remote Registry	無効	リモートからのレジストリ操作を可能にする
Removable Storage	無効	テープ、CDの自動機器対応
Routing and Remote Access	無効	企業のLAN環境などでルーティングサービスを提供
Secondary Logon	無効	特殊な使い方以外は必要のない機能
Security Accounts Manager	自動	初期値のまま（必須サービス）
Security Center	無効	XPモードでアプリを動かすだけなら不要
Server	無効	（セキュリティ対応）
Shell Hardware Detection	自動	初期値のまま（ドライブ、デバイスの自動検出）
Smart Card	無効	セキュリティ認証カード用だが不使用
SSDP Discovery Service	無効	ネットワーク上のUPnP機器を使わない
System Event Notification	自動	システムイベントを通知するためのサービス。
System Restore Service	無効	システムの復元をする場合に必要だがやらない
Task Scheduler	自動	時計ほか時刻起動タスクがある時は必要
TCP/IP NetBIOS Helper	無効	NetBIOSを使っていなければ無効にできる。
Telephony	手動	テレフォニーAPIを供給（ライセンス認証にも必要らしい）
Telnet	無効	Telnetを使わない
Terminal Service	自動	（タスクマネージャーのユーザー名表示のため）
Themes	無効	デスクトップがクラシックなので不要（Lunaでは必要）
Uninterruptible Power Supply	無効	UPSを使わないため
Universal Plug and Play Device Host	無効	ネットワーク用のUPnP機器対応
Virtual PC Integration Components Services Application	自動	仮想マシンテクノロジのための、最適化および統合のサポートを提供する　［XPモードの統合機能］
Volume Shadow Copy	無効	対応不可能な ID：12292 エラー発生、設定上で使われていない筈
WebClient	無効	Webフォルダというネットワーク上のフォルダにアクセスしてデータを処理するのに必要。
Windows Audio	自動	初期値のまま（サウンド関係）
Windows Firewall/Internet Connection Sharing (ICS)	自動	Windows Firewall等のサービスの提供。
Windows Image Acquisition (WIA)	手動	スキャナーとカメラに画像取得サービスを提供します。（手動にするとWIA関連アプリのDCOMエラーを回避できる）
Windows Installer	手動	初期値のまま
Windows Management Instrumentation	自動	初期値のまま（Security Centerなどが依存している）
Windows Management Instrumentation Driver Extensions	手動	ドライバから、またはドライバへシステム管理情報を提供する
Windows Time	無効	ネットワーク上のすべてのクライアントとサーバーの日付と時刻の同期を管理
Wired AutoConfig	無効	802.1X認証（認証サーバー設置が必要）
Wireless Zero Configuration	無効	802.11 アダプタの自動構成を提供
WMI Performance Adapter	無効	WMI HiPerf プロバイダからのパフォーマンスライブラリ情報を提供
Workstation	自動	（LAN環境維持－アプリエラー対策）

（更新履歴）　　ブラウザのボタンで戻る

19- 7-15：セキュリティ対応で設定を見直し。（Application Layer Gateway Service、Computer Browser、Server）
19- 6- 8： Application Layer Gateway Serviceの起動によりPageMill実行時のHDDエラーが改善。（注２）
18-12-14：一部設定を見直し。（Logical Disk Manager、Logical Disk Manager Administrative Service、Routing and Remote Access）
18-12-13：初版

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