B18. Windows XP SP3はIoPageLockLimitを参照していない

(2011- 9-21初版)  

 レジストリのIoPageLockLimitがOSで参照されていない。 これはWin2000からWinXPまでのOSのレジストリの中のチューニング設定項目の1つで実際に使われていればHDDの読み書き速度に影響するもの。
 ネット検索して調べものをしている時に間違いだらけの Windows チューニング その2 (IoPageLockLimit) というページを見つけた。 作者の黒翼猫さんのプロフィールページやサイトの内容からどんな仕事をしている人か明確に分からないが記事の内容はプログラムのソースを調べたとあるので確度の高い情報と思われる。 IoPageLockLimitを参照しているOSはW2KRTM(Win2000 RTM)だけで、W2KSP4(Win2000 SP4)とXPSP3(WinXP SP3)は参照していないというもの。
 これはWin2000 RTM(初版)をリリースした時はメモリが高価で大容量メモリを搭載したPCがなかったが、技術の進歩でWin2000 SP4やWinXP SP3の頃になるとメモリが安くなり大容量のメモリを積んだPCが出回るようになったためにIoPageLockLimitでバッファー領域を設定しない別の方法で設定するように方針を変更したものと解釈できる。
(レジストリのIoPageLockLimitは昔の残骸)

 これが事実であれば使われないIoPageLockLimitはゼロに設定しても問題ない筈であり、ディスクI/Oの性能に変化がない筈である。 という訳で実際にレジストリのIoPageLockLimitをゼロに設定してHDBENCHをやってみた。
 黒翼猫さんの記事の通りにメインマシンのIoPageLockLimitをゼロに設定しても全く問題なくHDD転送速度のレベルに変化がない。(同じレベルのHDD転送速度の数値が出る) こうなればIoPageLockLimitにゼロ以外の数値を設定することはメモリを無駄に使用することになりPCのパフォーマンスを低下させるだけになる。
 ノートPC、サブマシンともにIoPageLockLimitをゼロ設定した。(両方ともHDD転送速度の数値レベルに変化なし)

(注) IoPageLockLimitは2007年3月に「メモリ追加とWinXPチューニング」の記事を書いた時には設定効果があったのでWinXP SP2までは参照されていた。

(関連記事) IoPageLockLimitに触れた下記の記事についてIoPageLockLimitの説明の削除、または説明を追記。
        B17. デスクトップPCのHDDを1TBに容量アップ       (削除)
        B9. ノートパソコンのHDDを100GB 7200rpmに換装     (追記)
        B8. Serial ATA 3.0Gb/s HDDをSATA 1.5Gb/sポートで使う (追記)
        B4. メモリ追加(1GB → 2GB)とWinXPチューニング     (追記)
   (以 上)
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