(注)ここでの説明はAcronis True Image LEを使用していますが、他の同様の機能のソフトでも同じように出来る筈です。
ゼンリンの電子地図帳Zi9を購入してインストールしようとしたらHDDの使用領域のサイズが4GB近く増えていたので電子地図帳Zi9を入れているDドライブのパーティションのサイズを大きくしなければならなくなった。
更にWinXPが入っているCドライブも空き領域サイズが最悪時には20%を切るようになったのでCドライブの領域も増やす必要があった。 写真データ保存用のFの領域に十分な余裕があり、Eの領域も使用率が低いのでHDD領域のパーティションの設定をより使い方に合ったサイズに変更することにした。
ノートパソコンも同時にパーティション設定の変更を行いゼンリンの電子地図帳Zi9をインストールしました。
Win XPを大容量HDDへコピーでは既にあるHDDから別のHDDへの移行だったが、今回は現在使っているHDDのパーティションの設定変更を行うもので若干手順が違います。
ここではパーティション保存用にAcronis True Image LEというソフトを使って作業します。
(Acronis True Imageという製品版ソフトがありますがBUFFALO製外付けUSB
HDDの付属ソフトとしてLE版を入手したので製品版へアップグレードせずに使っています。 使い方次第で製品版を購入しなくても間に合っています)
作業手順は次の通りです。
1.C、D、E、Fの各パーティション領域をイメージとして外付けHDDに保存する。
2.パーティション設定を変更する。
3.各パーティション領域のイメージを書き戻す。
1.C、D、E、Fの各パーティション領域をイメージとして保存する。
Acronis True Imageを起動して「イメージの作成」で、保存パーティションと保存先を指定すると書き出される。 イメージアーカイブの分割、圧縮レベルなどはデフォルトのままで実行できます。(他は任意のデータなので入力は勝手)
Acronis True Imageの圧縮は「通常」で元のサイズの7〜8割程度になりましたが、説明書には画像は圧縮率が低く圧縮レベルの設定を最大にしても圧縮程度はあまり変化しないと書かれていました。
保存先にはBUFFALO製外付けUSB HDDを使いました。(Acronis True Imageが製品版でないLE版なので書き戻しのデバイスとしては問題含みで実際に問題が発生した)
(注) Acronis True ImageではCドライブ中を書き換えるような処理をしていなければOSが動いている時にCドライブのイメージ作成ができます。
2.パーティション設定を変更する。
何らかの手段でパーティション設定の変更をしないとWinXPの入っているCドライブの領域が変更できません。 私は160GB HDDへ交換する前の120GB
HDDをPCのケース内に入れっぱなしにして作業用に使っています。
事前に120GB HDDでWinXPを起動させて動くことを確認してから、パーティション設定を変更する160GB HDDを2番目のHDDとして接続し120GB
HDDからWinXPを起動します。 [管理ツール]−[コンピュータの管理]−[ディスクの管理]で160GB HDDのすべてのパーティション設定を解除してパーティションの設定をやり直します。(160GB HDDのドライブレターが120GB
HDDの後の文字で表示される) 160GB HDDのCになる領域をプライマリパーティション、残りのD,E,Fもプライマリパーティションとして設定する。
(注) WinXPではすべてをプライマリパーティションで構成することが可能です。 後でパーティション設定を変更する場合にはプライマリパーティションだけの方がプライマリパーティションと拡張パーティションの間の仕切りがないのでCドライブとDドライブの間でパーティション位置の変更ができて融通性のある使い方が出来るのでおすすめです。
(現在は500GB HDDを使用してすべてをプライマリパーティションにして使っています)
3.各パーティション領域のイメージを書き戻す。
パーティション領域のイメージの書き戻しはパーティション領域がイメージ保存時と同じである必要はなく、保存したファイルの総量が書込めるだけのサイズがあれば元のサイズよりも小さい領域に書き戻しできます。
(注1) ここでのサイズは保存前のエクスプローラのプロパティで表示された圧縮前のファイルのディスク占有領域サイズのことでAcronis
True Imageなどのソフトで圧縮したファイルサイズではありません。(圧縮前に使用していたパーティション領域のサイズより小さい領域への書き戻しは可能ということですが圧縮前に占有していたファイルのディスク占有領域のサイズより小さい領域への書き戻しは出来ません。 更に、WinXPを安定に動かすにはパーティション特にCは20%(5GB)以上の空き領域が必要です。 各パーティションに領域の12.5%の予約済みシステム領域が取られるので少し大きめの設定が必要です)
(注2) Acronis True Imageの場合の書き戻しはファイルシステムを初期化してから圧縮ファイルを指定パーティションへ書き戻していく。(圧縮したファイルデータを元のイメージに展開してレコード単位にファイルシステムへ書き込む) この場合にクラスタサイズの違うパーティションへの書き戻しが可能でFAT32からNTFSへ変換した場合はクラスタサイズが512バイトになるが、パーティションを4096バイトの標準的なクラスタサイズでフォーマットしてから書き戻すと物理的なI/O回数が削減するためディスク転送速度が上がります。(クラスタサイズを512バイトから4096バイトに変えるとクラスタギャップがあるためファイルのディスク占有領域サイズは若干増えます)
(問題発生!) (注) この問題はAcronis True Image LE版特有の問題と思われます。
最初にUSB HDDの電源を入れてからデスクトップPCをAcronis True Image LEの起動CD-ROMで起動しようとしたら、Acronis
True Image LEの起動画面を出してから画面が暗くなったままになってしまった。 USB HDDを見たらアクセスランプが点灯したままになっている。 USB
HDDの接続チェックの段階から起動ソフトが先へ進まなくなってしまったらしい。 以前にUSB HDDを使い始めた時にうっかりアクセスランプが点いている時に電源を切ってUSB
HDDの中のファイルがあちこち壊れてしまった苦い経験がある。 アクセスランプを消すためにPCのRESETスイッチを押して再起動させ、アクセスランプが消えている時にUSB
HDDの電源を切った。
(対応策)
起動CD-ROMの起動が進んでいることを画面で確認してからUSB HDDの電源を入れるとUSB HDDを認識するようになった。(起動CD-ROMの起動が完了してからUSB
HDDの電源を入れた場合はUSB HDDを認識せず[イメージの復元]の復元対象イメージの保存デバイスとして表示されなかった)
自作デスクトップPCで作業してからNEC製ノートPCで同様の作業を行ったがデスクトップPCでトラブった後なので起動ステップが進んでからUSB
HDDの電源を入れたのでトラブルは起きなかった。(現用のノートPCでは起動時にUSB HDD接続の認識が可能なので問題が起きないと思われる。 マザーボードやBIOSが関係する)
(作業時間)
・イメージの作成 (カッコ内は保存パーティションの使用領域サイズ)
(デスクトップ) C、D領域 : 約10分ほど(C:9.6GB、D:10.6GB) F領域 : 約2時間(77GB)
(ノ ー ト P C) C領域 : 13分半(15.4GB)、 D領域 : 13分40秒(15.8GB)
(注) イメージの作成では書き出すデータ量が多いと時間がかかるのでノートPCの
実際の作業ではゼンリン電子地図帳をアンインストールしてからイメージ作成しました。
(ノートPCの数字はパーティション設定作業後にゼンリン電子地図帳Zi9をインストールした後で測ったもの)
・イメージの復元
(デスクトップ) C、D領域 : 約10分ほど、 F領域 : 約2時間
(ノ ー ト P C) C領域 : 2時間45分 (他の領域は時間測定を省略)
(注) 作業時間はHDDの転送性能に大きく関係するので転送速度の速いPCほど作業時間が短くなります。
HDDのハード性能以外で関係する所はBIOS、デバイスマネージャー、レジストリなどの設定が影響します。
ノートPCのイメージ復元が遅いのはBIOSの関係でオフラインモードのHDD性能が低いためと考えられる。
その後のノートPCのイメージ復元作業はすべて外付けHDDを使ってP4C800マザーボードのデスクトップPCで作業しています。
(パーティションにファイルイメージを編集するという考え方でハード環境は無視、OSとして動かす場合はハード環境が必要)
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