B3. デュアルコアCPU搭載ノートパソコン導入

(2006- 3-15初版  2008- 8-31更新)

1) NECのデュアルコアCPU搭載ノートを発注 (Gシリーズ、タイプRX)

サイト構成の表示例 2005年にWinXPのノートPCを買い替えようと思っていたが見送った経緯がある。
 3月3日にNECからのメールにキャンペーンで安くしているというので中を見てみたらデュアルコアCPU搭載のノートPCがこちらの希望の価格帯で購入できることが分かった。
 HP内容について疑問点を電話で問合せて4日に注文と振込みを行う。
(性能的にはデスクトップに近づいたものとの説明で従来のモデルとの比較ではどうかとの問いには回答が得られなかった) ハードのオプションはメモリ1024MB、HDD 80GB、マウス、FDD。

  (メモリ512MB→1024MBがキャンペーンで3,150円、他に15,750円の割引クーポンがあったので割安感あり)
  Office 2003パーソナル、FDD、マウス、標準ソフト付きで181,755円(税込)でした。
  3/19には当初、上は21万円台の表示だったが20万弱のキャンペーン割引価格に下落。
  2001年購入品はメモリが256MBで約19万円と高めでした。  3月9日(木)に品物が届き設定を始めた。


2) NEC流の設定に悩む
セットアップを始めたらNEC流の設定になっており、こちらの使い方に合わせる手順を考えなければならなかったがUSB接続HDDを使いバックアップソフトとの組合せでパーティション設定を変更する方法が見つかる。(注2)
納入時点では80GBのHDDのほとんどをCドライブ、数GBのDドライブ、約11GBの初期インストールソフトのバックアップ用パーティション(NEC-restore)がHDDの最後にある設定になっていた。(C、DはNTFS領域)
(注1) NEC-restore領域をCD、DVDでバックアップするように説明されているがUSB HDDでバックアップするのが最も簡単で手間のかからない方法。(USB HDDデータを壊したら困るが、CD/DVDメディアでも読めない時は同じような問題)
(注2) この場合のバックアップソフトを使ってのパーティションサイズ変更の方法は保存すべき各パーティションのファイルイメージを作成して保存する。 その後にCドライブを変更後のサイズで作り、[管理ツール]−[コンピュータの管理]−[ディスクの管理]でC以外のパーティションを作成する。(ここまではただパーティションを設定しただけ)
この後にバックアップソフトの起動ディスクを使って各パーティションに保存イメージを書き戻す。(イメージの復元)
  イメージの復元は保存する時に実際に使っていたサイズよりも大きな領域であれば保存時のパーティションサイズよりも小さい領域へ書き戻すことが可能です。

  Cドライブを指定サイズで再インストールするとNEC-restore(FAT32)以外のパーティションがクリアされる仕組みになっている。 HDDのパーティションは最大4つしか作れないのでNEC-restoreに1つ使われているためNEC-restoreを残す場合には3つがユーザ用パーティションになる。 Dドライブの中に$Eというフォルダを作ってEドライブの代替とした。(この名前だと最初の位置にくるので操作しやすい) 当初20(C)、16(D)、28GB(F)、NEC-restoreでセットアップを開始する。 D、Fパーティション作成は[管理ツール]−[コンピュータの管理]−[ディスクの管理]で行う。
  標準ソフトウェアパックを選択して購入したが数10本のソフトが入っている。 ゼンリン電子地図帳Z7(NEC版ルート探索機能なし)DVDがついていたがこれだけのソフトパックが1000円なので選択しない手はない。
ゼンリン電子地図帳は2月にZ8を購入したばかりなので使わず。 一通りCドライブ用にソフトをセットアップしたら当初18.4GBの領域が残り10%を切っていた。 バックアップソフトを使ってパーティションサイズの変更を行い最終的には23(C)、18(D)、22(F)、NEC-restoreとなる。 Dには電子地図帳が8.24GBを使っており更に従来からのHP作成用ソフト、My Documents、従来のEドライブ(ダウンロードソフト他)を入れて既に13GBを使っている。 Fは写真データ用の領域。(現在、Cドライブの空き領域が大きいので3GBほどをF側へ移動することを予定)
NECの当初設定ではタスクトレイに10数個のアイコンがにぎやかに並んでいたが削除可能なものを外した。
[スタート]−[プログラム]からも沢山の名前が出てくるのでフォルダを作って当面使わないものを見えなくした。
ソフトナビゲーターという名前でCドライブ(C:\ASETUP)、Dドライブ(D:\APSETUPC)に置いたファイルから沢山のソフトがインストール出来るので駅すぱあと全国版ほかを試しに入れてみた。(今後、不要ソフトを削除予定)

(注) マイ ドキュメントは当初デスクトップにあるような表示で名前もマイ ドキュメントとなっていたが名前をMy Documentsに変更して実体をDドライブへ移動させた。(デスクトップPCと表示・保存方法を統一)
マイ ドキュメントの移動当初はマイ コンピュータの前に残っていたが(先頭に表示される)、時間が経ったらデスクトップPCと同じように最後の方へ移動してマイ ネットワークの前に表示されるようになった。


3) 操作性は抜群
デュアルコアと大容量メモリなので楽々と動いてくれ現用デスクトップPC(Pentium4 3.0GHz)のものと同レベルの操作性があり全くストレスなしに動く。 HDDも東芝製シリアルATAで早い。
起動時間の比較は次の通り。(HDDをデフラグ、レジストリをNTREGOPTで最適化、起動サービスを調整)
・ノートPC  : OS起動 40秒、システムの完全起動 43+秒 (Core Duo T2300  1.66GHz、メモリ 1024MB)
・デスクトップ: OS起動 37秒、システムの完全起動 55秒 (Pentium4 Northwood 3.0GHz、メモリ 1024MB)


4) HDBENCH結果
HDBENCH3.40β6でチェックした結果は次の通りでCPU性能はPentium4 3.0GHzの1.5倍以上もあり早い!
グラフィック性能もノートPCにしては良い性能でデスクトップPCのファンレスVGAカード並みの性能がある。
現デスクトップが勝っているのはHDDの性能だけとは驚きです。 現デスクトップはHDDが早いので操作性は良が、ノート側のHDD性能が良ければ完全に負けていたかも知れないですね。(ALLが操作性の指標か)

 

  ノート Core Duo 1.66GHzマシン 画面

デスクトップ Pentium4 3.0GHz 画面

演算

メモリ

グラフィック

HDD

Integer

Float
 

現在

ALL

241520

159527
   

55337

Read

Write

Read&Write
   

111666

93234

185752
   

Rectangle

Text

Ellipse

BitBit*

DirectDraw

37969

37569

7374

222

59

Read

Write

RandomRead

RandomWrite

Drive

27075

27879

10976

12749

C:\100MB

Integer

Float
 

08-8-31

ALL

92500

114214
   

59371

Read

Write

Read&Write
   

275404

93848

192511
   

Rectangle

Text

Ellipse

BitBit

DirectDraw

33173

30178

10020

274

0*

Read

Write

RandomRead

RandomWrite

Drive

58480

49612

25104

21699

C:\100MB
 08年8月31日にHDDを日立製160GB 7200rpmのものに交換したのでHDDの転送速度が約2.6倍になった。
 それぞれの現在がその後のHDBENCH結果です。

* BitBit表示の縞模様がぼけた表示になったので2001年購入ソニー製15インチ液晶ディスプレイをつないで表示状態を比較したら、ぼけ幅がソニー製液晶の2倍近くあり液晶の応答が遅いことが分かった。(早い表示には向かない)
* Hyper Threadingのために表示と測定が正常でない結果になったもの。(2番目のCPU番号が使われた模様)
 

5) デュアルコアの問題
 デュアルコアでは動かないソフトや動きが少し違うものがあります。
・BlackICE : このソフトは全くダメで販売元のact2にも非対応と書かれているが使用中に突然再起動して
        深刻なエラーからの回復というメッセージが表示される。 Outlook Expressのアカウント設定で
        インターネット接続後に再起動(再現あり)、他にも突然再起動していたが外したら正常になる。
・ソフトインストール動作がおかしいものがある。
  普通はインストール開始したらなめらかに次のステップに移行するものがCDを読むだけでなかなか次の
  ステップに進まないで別の操作をやっている時にインストールステップが回復するものがあった。
 

6) 注意点
a.
HDDは80GB以上必要
  80GBのHDDで使用可能な領域は約75GBでNEC-restore(ソフト保存パーティション)が約11GB使っています。
  NEC-restore領域を残して使う場合に使用可能な領域は64GBでアプリケーションソフトを沢山使いたい場合に80GBは最低限のHDD容量になります。 私の場合はゼンリン電子地図帳Z8(2月に購入)をインストールしたら、これだけで約9GBを使っています。 当初は80GBなら余裕があると思っていたが、Cドライブと写真データ保存用ドライブが同等のサイズの約23GBほどになりもう少し余裕があればという感じです。 使い方に応じてHDDを選びたいですが100GBのHDDは高いですね。(コストパフォーマンスが悪い)

b.
再セットアップでのCドライブの領域サイズが表示サイズより小さくなる
  80GBのHDDで最小20GBの設定で実際に作られるのは18.4GB、25GB設定で23.3GB程度になってしまう。 注意書きが欲しいところ、この数値のずれのためにパーティション設定を変更しなければならなかった。

c.
外部ディスプレイへの表示設定の方法が従来と違う
  外部ディスプレイ端子に接続して表示する場合に従来はBIOS画面から設定を切り替えるが、このPCの場合はインテルのチップセットでグラフィック処理をしていてやり方が違っていた。 色々と探したら[コントロールパネル]−[画面]−[設定]−[詳細設定]の中のIntel(R) Graphics Media Accelerator Driver for Mobileタブの中のグラフィック プロパティで設定する。

d.液晶画面の明るさ変更が難しい
  写真の画像処理をしたり明るい場所で使ったりするので場面に応じて画面の明るさが調整できたら良いのだが、このモデルは難しい。 前の東芝製のものは省電力設定画面で簡単に設定変更でき明るい場所で画面表示を明るくすることが可能だったが、このPCはインテルのグラフィックチップでの設定だけが画面の明るさ調整が可能な所らしい。 明るい場所にある公衆電話でインターネット接続する場合には問題になりそうだ。(画面が見にくい可能性がある)


7)全体的な印象
 CPUが早くて操作性は良いが液晶画面がイマイチな感じで、私の入手したものは画面最下部がバックライトの光が漏れているように明るい。 タスクバーを表示させていると気にならない程度になるが液晶パネルの構造が薄いためか。 また、液晶画面が高輝度パネル特有の明るさの表示むらがあるが明暗以外に色むらが見える場合がありチープな感じがする。(ディスプレイの低消費電力化の影響か) せっかく高性能なPCなのだから輝度を抑えてでもきれいな画面の方が良かったと思わずにいられない。 液晶画面の表示応答が遅いので画面表示の早いゲームには向かない。 バッテリー稼動時間は4時間以上のカタログ表示で高性能PCの割りに長時間使えるらしい。
 WinXPの操作に慣れている人ならば使いやすいPCと思えるが前記のデュアル プロセッサでのソフト動作がおかしくなるケースがあり、ソフトパッケージに非対応の表示があるものがあるので要注意です。   (以 上)

(Top)ぶらり旅行写真集