PC組立ての詳細(P4C800マザーボード対応)
 マザーボードの説明書には色々と設定箇所と設定方法が書かれています。 ここではそれらには書かれていないIntel Pentium 3.0GHz級CPU対応での注意事項を載せています。
 
1.CPUの取付け
  静電気で壊さないように取り扱うことが重要です。
ソケットへの取付け方向が決まっているので注意して力をかけ過ぎないことが必要です。 軽く挿入できます。 挿入前にレバーを起こしてCPUを差込み、レバーを倒して固定する仕掛けになっています。

2.CPUクーラーの取付け
 これはインテル純正、交換した静音クーラー共に取付けが難しかった。 どちらも事前に爪の引っ掛け方をチェックしてから作業を進める必要があります。
インテル純正クーラーの場合
 プラスチックの曲げ構造をスプリングとして使っているがものすごい力がかかる。 これをきゃしゃな細いプラスチック製のレバーでてこの原理でバネに力を発生させるのだがレバーの先のプラスチック同士の摩擦が大きくてレバーが折れそうです。 私は傷薬のメンソレを塗ってすべりを良くして取付けました。(そのままでは折れてしまいます)
 クーラーのCPUに当る部分に銅を埋め込んで熱伝導を良くする構造で購入時には灰色のものが塗ってあったが、一度シリコングリスを塗って取り付けたら灰色のものは溶けてやわらかくなってしまっていました。(2度目に使う時は取り除くしかない)
 また、最初に取付けた時は爪がキチンと引っかかっていることの確認を怠ったため片側が外れてしまいました。(時間が経ってから外れたので壊れたかと一瞬びっくりでした)
静音クーラーの場合
 このクーラーのバネも結構な力がかかるタイプですがスプリングの爪を合わせるのが難しいので事前に確認してから取付けます。 この時にCPUとの当り面に傷がつくのでシリコングリスを塗る範囲が明確になります。(メーカーによって取付け方が違いますが最近の発熱量の大きいCPU対応のものは取付けの力が強くなっています。 作業スペースを十分にとって怪我をしたりマザーボードを壊さないようにします)

3.メモリの取付け
 マザーボードのメモリソケットとメモリの大きさの精度が高く、取付けの力が必要ですがメモリ基板を壊さないように注意が必要です。 今までで一番きつい取付け精度でした。(きっちり、そして固い・・・動きの悪い)
デュアルチャンネル構成の場合には取付けスロットを指定通りに取付ける必要があります。
 取付け可能なパターンが表で示されています。 また、デュアルチャンネル動作を確認したメモリのリストがマザーボードメーカーの各マザーボードのページに出ています。 将来の拡張性や安定動作を期待する場合は確認しておくことが必要です。
(注)CPUクーラーとメモリをマザーボードに取付ける部分はかなり力をかけるため、マザーボードを静電気の影響のない平らな場所へ置くことが必要です。(マザーボードをケースに組込んでからやることは出来ません、力をかけるのでマザーボードが壊れます)
 静電気については対象物と人との間で電位差が生じないように注意します。 アースなどで十分放電するとともに、半導体基板を取り扱う場合には半導体や配線部分に触れないよう注意して静電気の影響が少ないようにします。 (マザーボードやメモリ、HDD、AGP/各種のPCIバスへ挿入するカード類は導電性のある袋に入っています。

4.AGPカード
   古い3.3VのAGPカードはマザーボードとの組合せ対象外になっていました。(サポートしないということ)
   マザーボードの仕様を事前に確認しておく必要があります。
   (新旧であまりにも性能が違うので高性能なPCには高性能なAGPカードを使いなさいということ)
 
5.ケース前面へのUSBコネクタとの接続
   この部分の接続と配線はマザーボードの仕様とケースの作り方に関係があります。
   当方は前面コネクタつきのケースを購入したのでコネクタと接続ケーブルが付属していました。
   ケースを選ぶ場合にはこの部分の接続方法を確認しておくことが必要です。
   (パーツで5インチベイや3.5インチベイに取付けるタイプのものもあります。 仕様確認が必要)
 
6.ファンの電源コネクタ (2004- 4-11内容変更)
 CPU、シャーシ、電源等のファンコネクタの3番目のピンは回転数検出のパルス信号を接続する回路です。
 ファン側の線が2本の場合は回転数検出ができないタイプのファンです。 購入したケースの電源には電源ファンの回転数検出用のコネクタが出ていたので目的通りにマザーボード上の電源ファン用コネクタに接続しました。 電源ファンの回転数は900〜980rpmですが、マザーボードユーティリティがこの回転数でもエラーにならずにモニター出来ています。(BIOS側ではアラームに近いレベルだが使用はOK)
(注) 最近は静音化を狙って低い回転数のファンが売られておりユーティリティなども対応してきている。
    以前のマザーボードユーティリティでは回転数が低いものはエラーになりモニター対象から外さなければならなかった。

   (ファンの電源をHDDなどの電源コネクタから取った場合はBIOSやユーティリティでのファン回転数表示はできません)

7.システムコネクタ (マザーボードとPCケース間のスイッチ・LED他の接続)
 電源スイッチ、リセットスイッチ、HDDアクセスインジケータ、スピーカーの配線の内、インジケータはLEDのため極性があります。(接続が合っていてもインジケータが光らない場合は接続のプラスマイナスが逆なのでコネクタを反対の向きに挿入すると光ります。(逆接続では電圧のかかり方が逆なのでLEDに電流が流れず光らない)
 当方はマザーボードのマニュアルの説明ページに線の色を書込んでいます。(組み直しの時に便利です)
 
 電源スイッチとリセットスイッチは確実に動作すること、電源スイッチはBIOSで設定した通りの動作になっていることを確認します。 通常、電源スイッチは一定秒数押し続けると電源が切れるソフトオフの設定にします。(システム異常の場合の強制終了として使う)  ここの接続を間違うと期待通りの動作になりません。
 BIOS設定などと動作が合っていることを確認する。 特に最初に電源を入れる時は要注意、動かない時はすぐに電源を切ります。
                                                   (以 上)
 
 
潟Aイネックス製静音CPUクーラー
 静音クーラーの選択ポイント
 

・Northwood CPUで発熱量が少ないため小型のもので良い。
 (3GHz CPU熱ガイドライン:Northwood=81.9w、 Prescott=89w)
・大きなファンのものはケース側板を振動させてしまうので必要かつ
 最小限の大きさが良い。(前回は側板の振動を抑えるのに苦労)
・高さがそれ程高くない。(振動が少ない)
(注)ヒートシンク全体がアルミで頼りない感じだがAthlon 1.33GHz
   の場合にも似たような作りで期待通りの効果だった。
 
(箱ラベルの内容)潟Aイネックス製 NEXUS PHT-3600
・対 応 C P U  : Socket478 Pentium4 3.2GHz、Celeron 2.6GHz
・ヒートシンクサイズ: W75.8x D65 x H45.2mm  
(HPの数字と違う)
・ファンサイズ  :  W70 x D70 x H25 mm
・ファン回転数  :  2400rpm±10%
・風  量     :  21.10 CPM
・ノイズレベル  :  19 db(A)   
(クーラーとしては低い値)
  
http://www.ainex.jp/ (製品カタログからはなくなっています)
(Top)ぶらり旅行写真集