1. 1台目: EOS Kiss Digital  (2003-10- 7購入)   (2022- 6- 3更新)

   EOS Kiss Digital 機種仕様: [デジタル一眼レフカメラ] EOS Kiss Digital機種仕様

1-1. 購入動機 1-4. コンパクトデジカメとの画像比較
1-2. EOS Kiss Digitalの特徴 1-5. リンク
1-3. EOS Kiss Digitalの使い勝手 1-6. CFカードからパソコンへのデータ転送比較
 
1-1.購入動機
 この時期はまだフィルムの一眼レフをメインに使っていてデジカメは性能が良くなり始めで本格的に使うことを考えていなかった。 従って、最初に購入した機種がS社のF505Vで個人的には発色他かなり不満があったがPhotoshopのレタッチでなんとか我慢して使ってきた。 それで次の機種を探していたが03年秋発表の一眼レフタイプはサイズが大きいので2004年モデルにしようと考えていたが歯医者からの帰りに衝動買いをしてしまった。

・購入のポイント
 価 格:
他メーカー機種に比べて価格が最も安いがフィルムのものと比較したら10万円台前半で結構良い値段。
 大きさ:03年秋時点での一眼レフタイプのデジカメは結構大きなものです。 フィルム一眼レフと一緒にバッグに入れて持ち運べる大きさの限界くらいかと思いました。
 (本体のサイズとしてはPENTAXが一番小さいようです。 EOS Kiss Digitalは小さい方で2番目の大きさ
 電池の持ち:充電式バッテリだが販売員が持ちが良いと言ったので、まあ以前よりは良くなっているだろうということにした。(かなり重要な部分だがいい加減な判断だった)
 レンズ:今まで使っていたものが35mm換算で38-190mmでワイド側が弱かった。 この点は良くしたいと思っていたのでレンズキットのEF-Sレンズは18-55mm(35mm換算で29-88mm)でワイド側は改善された。
 
 
1-2.EOS Kiss Digitalの特徴
 
 1-2-1) EF-Sレンズ
 レンズキットのEF-SレンズはEOS Kiss Digital専用レンズで本体との同時購入以外では入手できない。(他のCanonカメラには装着できない構造になっている − デジタル一眼レフ専用)
 このレンズはEOS Kiss Digitalの撮像素子の大きさ対応で設計して作られており、本体のミラーなども小さくなっている。 価格が安いのでレンズキットがメインでの販売のようだがレンズの出来は良いようです。
(参考1)
18-55mmレンズのカタログ。 このページの作成時にはレンズカタログのページがあったが現在は手振れ防止機能付きのレンズに集約されて該当ページが削除されました。(新レンズは機能が向上したが光学系が変わり太陽光のスポットが入りやすくなった)
(参考2) 使ってピントが良く合っていると思ったのが次の例でMiddle(2048x1360)/Normal手持ちで撮ったもの。
撮影した元画像の縮小版
選択した文字部分の拡大
看板画像 >説明文拡大
工事説明パネル
説明文拡大

撮影した元画像の縮小版
(2048x1360)→(550x365)

青枠部分の拡大画像

HP上での画像

 1-2-2)現像パラメータ設定
 EOS Kiss Digitalには現像パラメータの設定があり標準では僅かに派手目の設定となっています。
 
 
1-3.EOS Kiss Digitalの使い勝手
 1-3-1) 操作

 EOS Kissのデザインに近く作られているようです。 EOS Kissを使った人には違和感が少ないでしょう。
 いろいろと説明書には書かれているが普段自分の使う機能がどこにあるのかを覚えれば比較的簡単でスイッチ類があちこちに分れている感じではありません。(基本的な部分から段階的に覚えればなんとかなる)
 オートフォーカスの時間は早くて気持いい。(キャノンのUSMレンズを使った場合、レンズのモーターで決まる)
 但し、夜景などの暗い場所でのオートフォーカス(AF)は被写体にコントラスト差がある部分でないとAFしない。
 1分でオートパワーオフになって便利だが起動に3秒ほどかかるので起動時間はイマイチ。
 1-3-2) ファインダー
 視度調整可能で老眼の私にもピント調節が可能になっているが倍率が0.8倍とやや小さいのが難点。
 シャッター速度、絞り、フォーカス、露出モードなどが確認できPLフィルター の効き具合が見られるのは1眼レフならではの機能。 コンパクト デジカメとは最も違う所で撮りたい部分や効果を瞬時に決定できる。

 1-3-3) 充電池の持ち

 90分で90%まで充電でき(充電完了表示)、さらに1時間充電するとフル充電となる。 90分で充電できるのは結構早く感じます。(今までに電池を使い切ったことがなく途中からの充電のため)
 私の使い方では充電池1個を90%充電で1日使うことができそうな見込み。
 (フル充電、常温、50%ストロボ撮影、Large解像度で400枚撮影可能となっている)
 チャージレベル表示が3段階(OK、Low、NG)しかないので使用中での先の予測が難しい。(Lowまで撮ってない)
 充電してからカメラに装着しない場合の自己放電は少ない。
 1-3-4) 画像解像度とファイルサイズ
 前の330万画素のカメラで64MBメモリを入れて最大解像度(2240x1680)で撮ると40枚程度だった。(約1.6MB/枚) これで離島の礼文島へ行った時にメモリが足らなくなり撮影ができなくなったことがあった。
 このため今回は前に64MBメモリを購入したのと同じ程度の金額で購入できる512MBのCFメモリを購入した。 EOS Kiss Digitalは画像解像度に対するファイルサイズが撮影対象によってバラツキが大きくカタログ値は参考程度と考えた方が良さそうです。(Large/Fineでカタログ値の1.5倍の4.5MBになったものあり) 余裕を見たメモリを使用しないとメモリ不足になることがありそうです。
 EOS Kiss DigitalのFineモードはかなり高画質のようでパソコンのHDD領域の占有量の問題もあり、Large/Fineは高精細画像が必要な場合だけとし普段はMiddle/Normalで使っています。
(注)解像度 Large:3072x2048  Middle:2048x1360  Small:1536x1024
   512MBメモリで解像度 Middle/Normalで415枚、Middle/Fineで272枚が撮影可能と表示されます。
                  (Large/Normalで271枚、Large/Fineで160枚)
 1-3-5) パノラマ撮影
 AEロックでパノラマ撮影が可能だが、AEロックすると測光モードが変化する仕様になっている。 大抵の場合、AEロックで露出が変化するので露出オーバー回避のために何度もAEロックをやり直して元の露出に合せようとして手間がかかっている。 また、シャッターを押す度にAFを行うのも煩わしい感じがする。
 1-3-6) USBケーブルでのファイル転送 (注)対応OSはWin 98SE以上でサポート。
 これは私の使用では実用にならない程に遅い。 ファイルサイズが増える傾向なので測定してみたがUSBインターフェイスを使った場合の5倍以上も時間がかかるため使用せず。
(転送速度は約173KB/sほど1-6.項参照、S社F505Vの場合は約300KB/s(5秒/枚)でした)
 1-3-7) 写り具合 明るい被写体の場合に飛んでしまう、空が暗くなる、色が変わるなどデジカメ共通の傾向はあるが前に使っていたコンパクトデジカメよりは広範囲で露出が合う。(1-4.項参照)
 (私の使い方はいつもシャッター優先モードで被写体に合わせたオートは使っていない)
 ISO1600まで感度設定ができるので手持ち撮影するために暗い場合は感度調整して使っています。

 
 
1-4.コンパクトデジカメとの画像比較
 コンパクトデジカメとしてS社のF505Vを使って近くの公園へ出掛けて写り具合を比較。
 
 
1-5.リンク
・インプレス pc.watchのEOS Kiss Digital記事
  −Kiss Digitalは10Dを超えるか?−:
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1006/dcr003.htm
 
 
1-6.CFカードからパソコンへのデータ転送比較

 EOS Kiss Digitalを購入してRAW画像を含めて60枚ほどLarge/Fineで試し撮りをしたら286MBになりました。
 これをUSBケーブルを使ってカメラから転送したら27分半もかかってしまいました。(ファームウェアのバージョンが1.0.2の場合、バージョンが1.1.1では29分でした) バッテリ充電もありとても我慢のできる数字ではないのでヨドバシカメラのポイントを使ってCFカードのUSB用とPCカード用のリーダー/ライターを購入しました。
 結果はUSB: 5分10秒(922KB/s)、PCカードスロット: 3分50秒(1243KB/s)でした。
 (CPUがPentium3 850MHzのWin MeのノートPCで測定、Athlon 1.33GHzのWin98マシンではより遅い数値)
 PCカード用リーダー/ライターを購入する場合はCFカードの抜き差しが確実にできるCFカード専用タイプを購入すると良い。 (CFカードを溝に差し込むマイクロドライブとの兼用タイプはCFカードが間違って斜めに入る感じがあり不安定でコネクタのピンを曲げる可能性があります)
 
(参考)CFカードの性能の違いについて
    CFカードについてはxx倍速という表示のものがありますがSunDiskの通常タイプの512MBと
    Trancendの45倍速の512MBとの間ではUSB1.1接続の286MB転送で335秒と330秒という読出し時間で
    測定誤差みたいな違いでした。(BUFFALO MCR‐CF‐LT/U2を使用(USB2.0対応品))
    
USB2.0の高速インターフェイスでは下表のような結果でした。 参考にして下さい。

(データ:324MB)(*1)

CFカードへ書込み

CFカードから読出し

Trancendの45倍速

54秒(6.0 MB/s)

40秒(8.1 MB/s)

SunDiskの通常タイプ

152秒(2.13MB/s)

46秒(7.04MB/s)

(*1) 286MBの内容はRAW画像8枚を含む70ファイルの入ったEOS Kiss Digitalのデータ。
   使用パソコン: Pentium4 3.0GHz メモリ 1024MB、 OS: WinXP Home Edition。
   (1倍速 X = 150 KB/s) 45倍速なら 6.75 MB/sになります。
(*2) CFカードの性能表示以前は明記されていなかった記憶だが最近は数値が出ています
   2008年1月購入 Trancend 133倍速 2GB メモリは最大read 19MB/s、write 10MB/s
   2010年1月購入 SanDisk  200倍速 4GB メモリは最大read/write 30 MB/s
   技術の進歩で速くなったものです。(測定環境によって数値が変化するとの注記あり)

(Top)ぶらり旅行写真集