3)ICE、Photomergeの円筒法とPhoto Stitchのパノラマ合成結果の違い (ICEを入れた比較)

  ICEPhotomergePhoto Stitchではほとんどの場合は似通った結果になるが広がりのある広い風景の場合には違った結果になります。 上段の画像は中富良野町営ラベンダー園の山の上から撮ったもの、下段は洞爺湖の湖畔をパノラマ撮影したものですがPhoto Stitchはレンズの焦点距離情報を使っているので自然な風景に見えるが、ICEPhotomergeは投影法の問題なので18mmの広角撮影画像では違和感があります。(ICEPhotomerge(円筒法)は破綻なく合成) 一般的に円筒法で合成したものは地平線・水平線を水平になるように合成する。
 それぞれのソフトには一長一短があるので試行錯誤で使い分けていくことにする。
Microsoft ICE(注3)
Photomerge
Photo Stitch
ICEパノラマ画像
Photomergeパノラマ画像
投影法が同じなのでPhotomergeとほぼ同じ結果。 視点補正機能があるので地平線を水平にすることも出来る。
ICEで地平線を水平にしたパノラマ
Photo Stitch用に撮影した画像を使ったのでゆがみ方が予想と違っている。 山の稜線に沿ってレンズの方向を変えた方が良かった。(下側に曲がり過ぎ)

(注) 視点補正機能がないので地平線の曲がり方を補正できない。
Photo Stitchでパノラマ合成することを前提に撮影したので予想通りの結果。(曲がりの少ないパノラマ、画像合成点の認識方法に特徴がある)

(注) 視点補正機能がないので地平線の曲がり方を補正できず撮影方法による。
ICEパノラマ画像
Photomergeパノラマ画像
Photo Stitchパノラマ画像
投影法が同じなのでPhotomergeとほぼ同じ結果。 180度近い風景だが奥行きが強調され過ぎている感じで違和感を感じる。(つなぎ目が滑らか) 横方向に広がりのあるパノラマで自然な感じがする。(つなぎ目に色調の段差が見える)
(注1) パノラマ合成のつなぎ目について、ICEPhotomergeはグラデュエーションのある画像についてもつなぎ目を目立たせないように処理しておりパノラマ合成の欠陥を少なくする努力が見られます。
(注2) Photomerge(円筒法)は地平線に沿って俯瞰パノラマ撮影した画像に対して地平線を水平にするように合成します。 函館山夜景のパノラマも地平線が水平近くになり今まで扇形だったパノラマ画像の広がり方が水平に変わりました。 ICEは視点補正ができるので合成時に自由に調整可能。
(注3) ICEのバージョン2では投影面の計算を拡張して円筒以外の投影面を切替可能にした。 これにより円筒投影でパノラマ合成特有の中心部が強調され過ぎる合成イメージを緩和する投影を選択可能にした。(縦方向の投影面も複数の投影法があり合成イメージの調整が可能)
(Top)ぶらり旅行写真集