Microsoft ICEを使ったパノラマ合成例   (2013- 8- 8 更新)
 
 Microsoft ICE(Microsoft Image Composite Editor、以下 MS ICE)を写真のパノラマ合成用ソフトのメインに使ってHP画像を作成しています。 最近パノラマ合成で撮影場所が同じでコンパクトデジカメ、デジタル一眼レフ、35mm一眼レフの3種類の撮影時のレンズ焦点距離の違う画像をパノラマ合成したので画像例として紹介します。 
 レンズ焦点距離が短くなるに従って横方向にパノラマ合成して縦方向の範囲が広い画像を作成できます。
 撮影場所は北海道・礼文島の桃岩展望台からのもので、パノラマ合成は円筒面投影でMS ICEの合成結果の水平線が水平になるように調整しています。 それぞれ縮小画像で、上段が原画、下段がMS ICEのパノラマ合成結果です。

(1) コンパクトデジカメのレンズ焦点距離 7.1mm(35mm換算 38mm)
   レンズ焦点距離が長めで撮影コマ間のオーバーラップ量が50%近くあるので余裕でパノラマ合成できている。
   焦点距離が長いので桃岩が1コマの中に入りきらない。

       完成パノラマ 桃岩展望台パノラマA


(2) デジタル一眼レフのレンズ焦点距離 18mm(35mm換算 29mm)
   曇りの日で気が乗らなかったか画像フレームの上部を十分に使っておらず、撮影範囲が広いにも関わらずオーバーラップ量が50%前後の撮影で撮影範囲が狭くなっているためコンパクトデジカメより左右方向で少し範囲が広いだけ。
 焦点距離が短いので桃岩が1コマの中に入る。

          完成パノラマ 桃岩展望台パノラマB


(3) 35mm一眼レフのレンズ焦点距離 24mmで撮影
   周辺光量不足の原画でうまく合成できるか心配だったが、明るい部分で合成されたので周辺光量不足の部分が目立たずに合成された。 オーバーラップ量が30%ほどの妥当な撮影になっている。

       完成パノラマ 桃岩展望台パノラマC


(参考情報)
 ・パノラマ合成が難しい場合もある
 MS ICEはパノラマ合成でトリミングなしの画像が使用されていることを前提にした作りになっているようで、 トリミングした画像が入っているとその部分で画像がゆがんだことがあります。 撮影画像間でのオーバーラップ量が一定になるように撮影することで良質なパノラマ画像になることが期待できます。
  また、MS ICEは合成境界の色調ブレンディング エンジンの改善・露出差のある画像の自動的なブレンディングなどの機能があるが、輪郭のはっきりしない帯状の画像境界で色調を補正した場合と補正しない場合で合成結果の画像境界のズレの方向が逆になったケースもあります。(MS ICEの処理の難しい条件が少ない方が良い結果になる)


 
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13- 8- 8:完成パノラマ画像を取り込み内部画像化。(画像DB更新による参照画像のリンク切れ防止
12- 4-17:初版 (Microsoft Image Composit Editorの使い方の関連ページとして追加)

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